中国国内では、日本製品を絶賛する中国人に向けて「中国製品も優れている」との論調で書かれる報道は枚挙にいとまがない。なかには納得できる内容もあれば、的外れな内容の記事もある。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国国内では、日本製品を絶賛する中国人に向けて「中国製品も優れている」との論調で書かれる報道は枚挙にいとまがない。なかには納得できる内容もあれば、的外れな内容の記事もある。

 中国メディアの今日頭条は中国人消費者に人気の日本製品と中国製品を比較したうえで、「中国製品は日本の製品に劣らない」と主張、中国人消費者はもっと中国製品を信頼すべきであると呼びかけた。

 まず記事は、中国高速鉄道は「速度試験で時速605キロを出した記録を持つ」、「新幹線は速度が遅いから安全なのだ」などと主張。こうしたコメントは中国人がよく使う表現方法だ。速度が速いから新幹線よりも優れているという主張のようだが、安全の確保できない速度にどれだけの価値があるのか疑問だ。

 次に、化粧品について、2006年に日本製の高級化粧品に重金属が含まれているとして販売中止に至った事件を挙げ、「日本製だって安全ではない」と主張。だが、問題視された製品に含まれる重金属は自然界に通常存在するレベルで、中国以外の国では問題にならなかった。これは日本が中国産野菜について行った残留農薬規制強化に対する中国側の報復措置との見方もあり、明らかな中国当局発信の風評被害であるが、今でも日本の化粧品に対して偏見を持つ中国人もいるようだ。

 さらに記事は、中国人消費者の間で近年、非常に人気の高い「日本メーカーの炊飯器」について、一部メディアの見解を引用し、中国の炊飯器と日本の炊飯器の炊きあがりに「大きな差はなくどちらも美味しい」と紹介。ほかにも「温水洗浄便座」、「コメ」などを挙げ、日本製の質が高いことを認めつつも、中国製品も劣っている訳ではないと力説した。そして最後に、「中国企業の技術や製品理念が日本に負けているとは限らず、むしろ超えているものが多い」と主張し、品質やサービス面では改善の余地があるものの、「中国が日本を越えるのは難しくない」と論じた。

 個人的な好みの問題はさておき、不正確な情報を持ち出して、「中国製品は優れている」と報じて中国人を慰めるのは、中国の経済発展を妨げるものではないだろうか。日本は中国を反面教師に、客観的な評価のもとで品質改善を行い、成長を続けて行くことを期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)