中国に絡んだ仕事の話をしていると「これは日本じゃ時間がかかるが、中国だったらすぐ出来ちゃうね」という話になることはないだろうか。中国には、やるとなったらすぐに動きだし、あっという間に完成させるという、日本にはないスピード感を持っている。ただし、「良くも悪くも」である。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国に絡んだ仕事の話をしていると「これは日本じゃ時間がかかるが、中国だったらすぐ出来ちゃうね」という話になることはないだろうか。中国には、やるとなったらすぐに動きだし、あっという間に完成させるという、日本にはないスピード感を持っている。ただし、「良くも悪くも」である。

 中国メディア・鳳凰網は16日、日本企業と中国企業の差を比較する記事のなかでこの「スピード感」について言及。中国的速度のネガティブな部分に焦点を当て、日本の堅実さを参考にしてわれわれもじっくりと構えるべきであると論じている。

 記事は「中国人はスピードを求めて大躍進することを好み、大きい功利、目先の功利を急ぐ思想が極めて深刻である」とし、「中国人の多くは柔軟な一方でこざかしく、手を抜いたり、粗製乱造したりする」との声もあると紹介。驚くほどのスピードで整備されるインフラも「ガス管を直したと思えば半年後には水道管の修理、その数日後には液化ガス管……、高速道路も走るたびにこっちで補修、あっちで補修。作って2-3年もしないうちに修理が必要になる」と論じた。

 また「いわゆる『速さ』とは、品質を保つことを前提としてこそ意味がある」とし、さもなくば「来るのも去るのも、生まれるのも死ぬのも、建てるのも壊すもの速くなってしまう」と説明。勤勉、精細、熱心、まじめ、拘りを旨とする日本人は、少なくとも数十年、あるいは百年という時間をかけてブランドを作ってきたと紹介したうえで「われわれは焦って功利を急ぐことなく、心を落ち着けて一意専心で取り組むべき。さすれば50年後に必ずや大ブランド群ができるはず」と訴えた。逆に現状を続けるようであれば「中国からは永遠に世界級のブランドは出現しない」と警鐘を鳴らした。

 この文章では「後先を考えずにやって、かえって遅れを取る」という悪い部分がクローズアップされているが、中国の持つ「スピード感」は決って悪い側面ばかりではない。万障を排除し、「大丈夫」という確証が取れたうえでようやく一歩踏み出す日本に対して、中国は「鶴の一声」で動き出すことがしばしば。「スピード感」を保つ一方で、ばあいによっては「石の上にも3年」辛抱するというバランス感覚を身に着けたならば、まさに「鬼に金棒」だろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)