25日、新華社によると、中国政府が3万1527人の受刑者に対して、昨年末までに抗日戦勝70周年の特赦を行ったことが分かった。資料写真。

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2016年1月25日、新華社によると、中国政府が3万1527人の受刑者に対して、昨年末までに特赦を行ったことが分かった。この報道に、ネット上ではコメント削除と見られる現象が起きている。

特赦は、昨年8月29日に全国人民大会常務委員会が抗日戦勝70周年に合わせて行うことを決定したもので、新中国成立以来、8回目となる。特赦の対象となったのは、▽抗日戦争、人民解放戦争に参加した者(50人)▽国家主権と領土の安全を守る活動に参加した経験がある者(1428人)▽75歳以上で身体に深刻な障害がある者(122人)▽18歳以下で懲役3年以下の刑もしくは残りの服役期間が1年以下の者(2万9927人)で、重罪で服役している者は除かれている。

この話題について、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)やニュースサイトのコメント投稿欄では、ネット上でコメントの削除など、何らかの規制が敷かれているようだ。コメントが著しく少ない一方で、一部のコメントに対しては非常にたくさんの「いいね」が押されているからだ。通常であればコメント数と「いいね」の数は比例するはずである。また、実際にコメントが不可能な投稿も存在する。「なんでこんなにコメントが少ないの?」「君も分かってるでしょ?」というユーザー同士のやり取りからも、そうした状況がうかがえる。

では、今回は何が問題になったのか。残されているコメントで多いのが、「中国は法治国家にまた近づいた!」というものだ。このコメントの真意は、あるネットユーザーが記している「事実上、党と政府が法律の上にいることを証明している」というコメントが代弁している。「法治国家ではない」ということを暗に皮肉っているのだ。この「事実上〜」のコメントは、前半部分に別のコメントを引用して載せているため、規制をかいくぐったとみられる。そして、このコメントに対する「いいね」は残されたコメントの中で最も多い。

中国では近年、ネットの規制を強化しており、特に敏感な問題について、ネットの言論を規制しようとする当局と、さまざまな“暗号”を駆使して発信しようとするネットユーザーのせめぎ合いが続いている。(翻訳・編集/北田)