妊婦のためのマタニティ・ヨガは、臨月直前まで行なっても母体や胎児に安全であることが、米ケンタッキー州のコサイアー小児病院のリチャード・ポリス医師らの研究でわかった。

米の産婦人科学誌「Obstetrics Gynecology」の2015年11月号に発表された。

妊娠9〜10か月の妊婦25人が26のポーズを

ヨガの人気は高まっており、日本でもマタニティ・ヨガを始める人が増えている。インストラクターの多くは「生む直前まで大丈夫」と指導しているが、「いつまでできるの?」と不安視する妊婦には朗報だ。

研究は、妊娠9〜10か月(第35〜37週)の健康な女性25人の協力を得て行われた。ヨガを定期的に行っている人、少ししたことがある人、まったく初めての人とヨガ経験はまちまちだった。参加者はヨガ・インストラクターから1対1で指導を受け、丸1日かけて26種類のポーズを練習した。その間、リアルタイムで心拍数、血中酸素濃度、子宮緊縮などの健康測定を行なった。

26のポーズ中、測定値で体によくない反応を起こした人は誰もいなかった。胎児の心拍数も正常の範囲内だった。翌日、筋肉痛があった参加者が2〜3人いただけで、転倒やケガもなく、みな「気分よく行えた」と語った。

ポリス医師は「この結果は、臨月直前でもヨガが母子に安全であると示すもので、安心して行ってください。ただし、ポーズによっては、安全のために調整が必要です。参加者は支えやバランスをとるために、ブロックや椅子、壁を利用しました。初心者の妊婦には向かないポーズがあることを認識する必要があります」と語っている。