トマトに含まれるポリフェノールといえば「リコピン」が知られていますが、もう1つのポリフェノール「ナリンゲニンカルコン」に今、注目が集まっています。花粉症やアトピーなどのアレルギー症状に効果的といわれる「ナリンゲニンカルコン」はどんな成分なのでしょうか?

ナリンゲニンカルコンとリコピンの違いは?

ナリンゲニンカルコンもリコピンもポリフェノールに分類されます。ナリンゲニンカルコンは、フラボノイドの一種。フラボノイドは植物の色素や苦味・辛味成分。ナリンゲニンカルコンは、加工用のトマトの外皮に含まれます。一方、リコピンはカロテノイドという色素で、黄・橙・赤色の植物、海老や鮭などの赤色の動物、トマトでは生食用のものに含まれます。加工用トマトは完熟してすぐにジュースやトマトケチャップなどにされますが、生食用は、店頭に並ぶ頃に熟すように、まだ熟さないうちに収穫されます。実は完熟した真っ赤な加工用トマトのほうが、リコピンやβカロテン、ビタミンCなどの量が多く、健康効果も高いのです。

ナリンゲニンカルコンの効能は?

ナリンゲニンカルコンの注目すべき効能はアレルギーの原因となるヒスタミンのはたらきを抑える効果です。花粉症やアトピー、ハウスダストなどの人がナリンゲニンカルコンを摂ることで、鼻水や目のかゆみが緩和されるといわれます。さらに風邪やインフルエンザなどのウイルスや細菌などから体を守る作用にも注目が集まっています。アディポネクチンの生成を促進するはたらきもあり、その結果としてメタボリックシンドロームの予防になるという動物実験の結果も報告されています。

トマトジュースを飲めばいいの?

ナリンゲニンカルコンは渋味成分なので、ジュースやケチャップといった加工用トマトには基本的に使われていません。ナリンゲニンカルコンを摂るには今のところサプリメントが主流です。加工用トマト10〜20個分の成分が含有されており、ナリンゲニンカルコンを効果的に摂ることができます。


writer:松尾真佐代