モバイル事業戦略グループ グループマネージャーの津田和佳氏

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 ケイ・オプティコムは25日、「MVNO市場の現状とmineoの今後の取り組み」というテーマで事業戦略説明会を実施。会場では質疑応答の時間が設けられ、経営本部副本部長の橘俊郎氏、モバイル事業戦略グループ グループマネージャーの津田和佳氏へさまざまな質問が寄せられた。

■黒字化の鍵はマルチキャリア戦略?

--- MVNOの競争が激化しているというが、mineoの収益はどうなっている?

津田氏:収支は黒字というわけではなく、これからというところです。ただ、儲けてもいますのでご安心ください。

橘氏:急激にユーザー数が増えているので、早期に100万ユーザーに到達して、もっと成長していきたい。

--- auとNTTドコモのユーザー比率は?

津田氏:サービス開始時にはキャンペーンの影響もあり、NTTドコモでの契約に1.5倍ぐらいの申し込みが入りました。ただ、現在は半々ぐらいで、年末あたりからはauユーザーの方が若干多い状況です。

--- 端末ではNTTドコモで利用できるものが圧倒的に多い状況で、au回線が選ばれている理由は?

津田氏:au回線を利用したMVNOは、mineoとUQコミュニケーションだけなので、ブルーオーシャンな部分がある。その恩恵を受けているのだと思います。

--- auとNTTドコモで回線の使い分けは起きているのか?

津田氏:理想的なのは1枚のSIMを挿すだけで、どちらか繋がりやすい回線を利用するということ。ただ、そのためにはHLR(Home Location Register)が必要になるし、技術的にもクリアすべき課題がある。なかにはauとNTTドコモのプランを両方使っているユーザーがいますが、ルーターとスマホで使い分けて、楽しんでいるといったレベルですね。これを進めて、もうひとつのキャリアも、とは思っているが、それはまだ具体的にはなっていません。

--- HLR/HSSについての取り組みでは、何を考えているのか?

津田氏:位置情報を使ったものが考えやすいかと思っていますが、具体的なものはまだありません。現状ではSIMをキャリアから借りているが、この状況が変わることで、ユーザー数が増えるにつれてコストが下がるかもしれません。もう一つは、音声の卸サービスも考えられるが、これは相当な投資になります。音声サービスを安く提供できるが、現状でも無料アプリがあれば、安く通話する手段は他にもある。それが我々のやりたいことかというと、答えはまだ出ていません。

--- フリータンクが予想外に好調という話もあったが、具体的には?

津田氏:すぐに容量がなくなって、スタッフから1TBプレゼント。そんな展開を2か月に1回ぐらいやる想定でしたので、これだけ皆さんに預けたのは予想外でした。これはユーザーの方も同じのようでしたが、皆さんおもしろがって預けていただけているようです。

--- フリータンクで新たな展開は?

津田氏:ありきたりですけど、寄付などができるかもしれません。ただ、ユーザーのなかには『そのために預けたのではない』という批判的な声もあるので、慎重に進めていきたい。また、パケットが共通通貨になることも考えられるので、商売をするつもりはないですが、いろいろな事業者と協力して企画を立てていきたい。

■マスマーケティングにも注力、まずは関西から

--- 関西の契約数が好調なのは、eo光などからの宣伝効果もあるのか?

津田氏:マーケティングは全国で違いはありません。テレビCMは関東と関西が中心でしたが、契約数が爆発的に増えるということはなかった。関西の方はeo光を知っているので、そのスマホという安心感から利用している人が多いようです。

--- 関西圏に向けてさらなる仕掛けは?

津田氏:今年に入ってから、今まで以上に関西に力を入れていかないといけないと感じている。全国では従来のようにWebやコミュニティなどを通じた展開になります。認知度は一気に上がるものではないので、そこは徐々にという考えです。