中高年者の生活習慣病、子どもの肥満と視力低下……生活スタイルの変化、社会レベルの向上に伴い、中国では人びとの暮らしが豊かになる一方で、国民の健康をどう守るかが課題の1つになっている。かつてプライマリ・ヘルス・ケア(PHC)のモデルと称されたこの国で今、長寿大国・日本の制度を学ぶべしとの声がある。(イメージ写真提供:123RF)

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 中高年者の生活習慣病、子どもの肥満と視力低下……生活スタイルの変化、社会レベルの向上に伴い、中国では人びとの暮らしが豊かになる一方で、国民の健康をどう守るかが課題の1つになっている。かつてプライマリ・ヘルス・ケア(PHC)のモデルと称されたこの国で今、長寿大国・日本の経験を学ぶべしとの声がある。

 中国メディア・網易は20日、日本の国民健康増進体制について紹介する記事を掲載。日本政府が1978年に第1次国民健康づくり対策を打ち出して以降、88年に第2次、2000年に第3次(健康日本21)の計画を発表、02年には健康増進法を施行して国民の健康増進に法的根拠を与えたとした。各対策のなかで、健康診断の普及や運動推奨、高齢者の飲食・運動指導を推進、その結果平均寿命が上昇の一途をたどることとなったと説明した。

 また、政府が財政負担軽減と国民の健康生活促進を目的として中高年者の疾病早期発見・予防に取り組んでおり、全国の各都市に存在する公立の健康管理センターが現地の病院と連携して市民に全面的な健康管理サービスを提供しているとも紹介。健康診断の費用は健康保険で賄われており、身長・体重・視力・聴力・血圧・血液などの基本検査に加えて年齢や性別に応じた特別健診も行われているとした。さらに、健康管理センターでは健康な生活を促す各種講座などの活動も実施していると伝えた。

 現在の中国国内では、大病院に大小さまざまな疾病の患者が集中する状況にあり、診療所など地域の小規模医療機関の整備によって患者を分散させることが課題となっている。同時に、絶対的な患者数を減らす取り組みも必要であり、健康診断の実施や食生活・運動の指導を広めることが急務と言えるだろう。疾病を未然に防ぐ、すなわち「未病」の段階で手を打つことも医療ソースの節約につながる。そこで、中国伝統医学すなわち中医学が注目を浴びているのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)