韓国自動車メーカーは2015年における中国自動車市場で苦戦を強いられた。市場全体の減速にともない、各メーカーが価格を引き下げた結果、韓国車のコストパフォーマンスの高さが相対的に薄れてしまったことが一因との見方もある。(イメージ写真提供:123RF)

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 韓国自動車メーカーは2015年における中国自動車市場で苦戦を強いられた。市場全体の減速にともない、各メーカーが価格を引き下げた結果、韓国車のコストパフォーマンスの高さが相対的に薄れてしまったことが一因との見方もある。

 中国メディアの宿遷新聞網は「16年は韓メーカーにとって危険な1年になるかも知れない」とし、15年に中国市場で苦戦した韓国自動車メーカーは16年も苦戦しそうだと論じた。

 記事はまず、現代自動車の中国合弁会社である北京現代の15年における目標販売台数は116万台だったが、実際の販売台数は106万台にとどまったことを紹介。また、東風悦達起亜は目標販売台数75万台のところ61万6000台にとどまった。

 韓国系メーカーは09年から14年まで、中国自動車市場において好調な販売実績を残していた。まさに黄金の時代と呼んでも良いほど、同期間中に韓国車は中国市場で急激な成長を遂げたわけだが、15年が韓国メーカーにとって厳しい年となったのはなぜなのだろうか。

 記事は、中国自主ブランド車の品質向上や、日系車の新車投入ペースの上昇、ドイツ車の値下げといった複数の要素によって、韓国メーカーの市場における「生存空間」が圧迫され、販売台数が減少してしまったと指摘。さらに、韓国車は価格戦の結果、ほとんど利益をあげることができていないと指摘し、「唯一の解決策は高級な車種を投入すること」だとした。

 ブランドイメージを上げるのは簡単なことではない。中国の自動車市場も成熟しつつあり、購入を考えている消費者たちの目も肥えてきている。中国人消費者を引き付ける製品を開発できるのか。韓国メーカーにとって16年は正念場となりそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)