世紀の大寒波は、デンマークの「ヒュッゲ」で乗り切ろう

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デンマークの「ヒュッゲ」(居心地のよさ)という概念は、スカンジナヴィア・デザインの原則を説明するのにうってつけだ。2016年の大寒波を乗り切る助けにもなるだろう。

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デンマークに「ヒュッゲ」(hygge)という言葉がある。ノルウェー語に由来し、「居心地のよさ」とか、「満足のいく状態」とかを表す意味だが、より正確には、極寒の日に、家の中でフランネルを着て暖炉の前で熱いトディを飲んでいるときなどの、深い満足した雰囲気を意味する。

ヒュッゲの用法は多岐にわたる。名詞や形容詞、動詞として使うことができ、ヒュッゲを感じたり、ヒュッゲであったり、ヒュッゲをしたりすることができる。

デンマークの公式旅行サイトには、「デンマークにおけるヒュッゲの方法」というページがある。その説明によると、ヒュッゲの最盛期は、「デンマーク人がヒュッゲに全力を出す」クリスマスからだが、ヒュッゲは夏にも体験できるという。

「公園でのピクニックや友人とのバーベキュー、野外コンサート、街頭フェスティバル、サイクリングは、どれも極めてヒュッゲでありえるものです」と説明されている。BBCによると、ヒュッゲは、ロンドンのモーリーカレッジで提供されるコースのテーマにまでなっている。

また、ヒュッゲは、スカンジナヴィア・デザインの原則を説明するのにもうってつけだ。

ヒュッゲは、この土地における厳しい冬への「美的な適応」だと考えるといいだろう。気温が1日中氷点下で、1日のうち16時間が暗い冬、という季節において、屋内を暖かく、心地よい環境にするのは至上命令だ。

スカンジナヴィアにあるデザインスタジオ「Auster」の創設者フレドリク・カルストルムは、(ある単独インタビューで)、スカンジナヴィア・デザインは禁欲的(Austere)なのではない、と説明した。スカンジナヴィアでは、禁欲的なのは家の外であり、家の中は実に快適なのだ。この地域から出荷される家具や照明の質が、あれほど高いのはそのためだ。

寒さに対するデンマーク人の態度であるヒュッゲという概念がまだよくわからない、という米国に住む人は、今が、ヒュッゲを取り入れるよい機会かもしれない。

太平洋岸地域で起こっている、「壊滅的」で「命に関わる」大寒波の恐ろしいニュース報道を見ていると、ミネラルウォーターやバッテリーの買いだめをしなければ、と思うことだろう。もちろん、それは大切だ。しかし、この旅行サイトが説明してくれているように、「親密さを生み出す方法」であるヒュッゲは、この寒さを快適に乗り切る助けになるかもしれない。

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