中国人は台湾人を見下し、台湾人を中国人を見下す。中台間には一部でこうした互いに対する偏見が存在するようだが、中国メディアの今日頭条はこのほど、台湾のある作家が北京で行った講演を紹介、同作家が中台の距離が縮まることを願いつつ台湾の真の姿について説明したことを紹介した。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国人は台湾人を見下し、台湾人を中国人を見下す。中台間には一部でこうした互いに対する偏見が存在するようだが、中国メディアの今日頭条はこのほど、台湾のある作家が北京で行った講演を紹介、同作家が中台の距離が縮まることを願いつつ台湾の真の姿について説明したことを紹介した。

 中国が台湾に偏見を抱く理由はさまざまだが、例えば50年間植民地として支配された台湾がなぜ親日なのかを疑問に感じている。中国は日本に8年間にわたって抗戦し辛酸をなめた。中国側から見れば、本来であれば中国と同じように戦時中の日本の行為に憎しみを抱くべきであり、共同戦線を張るべきだという考え方もあるのだろう。

 この点について作家は、50年間の植民地支配を受けた台湾の人びとは日本人として育てられた点に言及、ある台湾人は日本の敗戦を聞いたとき数日激しく泣いたが、勝ったのは自分たちだとようやく後で気が付いたという。こうした当時の人びとの感情は日本に対する今日の台湾の感情に大きな影響を与えている。

 また偏見を取り除く目的で作家が詳しく述べる点として、台湾の政治、娯楽、商業の形成過程を記事は紹介している。作家は特に台湾が20世紀中に遂げた急速な変化を強調、その時代において台湾は様々な痛みや喜びを経験しつつ「生命力に満ち溢れていた」ことを様々な事例を用いて詳しく説明した。

 作家が台湾の個性が開花するこうした時期について中国に詳しく説明するのは意味がある。英国の作家チャールズ・カレブ・コルトンは「我々は知らないためにある人を憎み、憎むゆえにその人を知ろうとしない」と述べた。人間関係における偏見のこの根本原因は国家や地域間にもあてはまり、自分たちの情報を相手に伝えるのは偏見を取り除く点で非常に有益だ。

 こうした姿勢はどの国・地域にも共通のものであり、親近感を覚える。本当はどんな国家でどんな民族なのか、1人1人はどんな人なのかといった知識を積極的に得てゆくなら、中台の距離は一気に縮まるのかも知れない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)