韓国で2015年に感染が拡大した中東呼吸器症候群(MERS)は、韓国の経済に大きな打撃をもたらした。消費は冷え込み、韓国を訪れる外国人旅行客が激減した。(イメージ写真提供:123RF)

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 韓国で2015年に感染が拡大した中東呼吸器症候群(MERS)は、韓国の経済に大きな打撃をもたらした。消費は冷え込み、韓国を訪れる外国人旅行客が激減した。

 15年における韓国の出国者数は過去最高を更新する一方、韓国に入国した外国人の数は12年ぶりに減少してしまったことについて、韓国メディアの亜洲経済の中国語電子版は落胆の色を示した。

 記事は、韓国法務部の発表を引用し、15年における韓国の出入国者数はのべ6637万2908人となり、前年比7.7%増だったと紹介、うち韓国人は3911万1816人、外国人は2726万1092人だったと伝えた。また、10年に韓国の出入国者数が初めて4000万人の大台を突破して以降、毎年大台を超えていたとし、12年には5000万人を、14年には6000万人を超えたと伝えた。

 一方、15年に韓国に入国した外客数はのべ1335万9701人となり、前年比6.3%減にとどまったと紹介。前年比ベースで減少したのは12年ぶりのことだとし、6月から9月にかけてMERSの感染拡大が起きたことが減少の主な理由だと論じた。

 さらに記事は、韓国に15年に入国した外国人の国籍について、中国人が615万人に達し、日本人は189万人で全体の13.9%にとどまったことを紹介。近年、日韓関係の悪化や円安の進行を受け、韓国を訪れる日本人旅行客の数は減少の一途を辿っている。韓国の一部地域では外国人旅行客を対象とした差別的なサービスによって、外国人旅行客から不満の声があがっているとの報道もあり、外国人の入国者が減少しているのはこうした差別的なサービスが一因の可能性も排除できないだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)