IoTは消費体験を変え 仕事の生産性を向上させる

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 こんにちは。今回も、前々回、前回に引き続き、巷にあふれるバズワード(流行語)である「IoT(Internet of Things):モノのInternet」について、書いてみたいと思います。

 我々が世界でお手伝いをしている事例をいくつかご紹介します。

店舗での顧客の行動を
詳細に分析する

 最初に、昨年開催されたミラノでの万国博覧会における、イタリアCOOPブース「Coop supermarket of the future(未来のスーパーマーケット)」内で展示された「Digital Augmented Store」をご紹介します(下写真)。

 スーパーマーケットの「くだもの売り場」を想像してみて下さい。くだものの棚の前に、デジタル・サイネージ型の大型スクリーンが備え付けられています。

 目の前にリンゴがあったとして、お客様がリンゴを「手に取った」、または「取ろうとした」とします。すると、動作認識機能がお客様の動作を認識し、目の前の大型スクリーンに、例えば、そのリンゴの栄養素の情報や、生産農家の情報、消費期限などの情報が表示されます。

 動作認識機能は、骨格や顔から、性別や年齢も認識します。どのような年齢や、性別の人がこの商品を「手に取った」かの情報を、データとして蓄積していくことができます。当然ですが、これらのデータはマーケティング戦略などにも活用できます。

「手に取った」が購入せずに「棚に戻した」という動作も認識をするので、どのような年齢や性別の人が、「興味を持ったが買わなかった」と言う情報、つまり「機会損失」の情報も得られるようになります。

「ビーコン」などの簡易通信機器とスマートフォン用アプリケーションの連携によって、個人特定(個人情報の問題を同意戴いていれば)も可能ですから、性別や年齢だけでなく、どういった個人がこの商品を「手に取ったが買わなかった」という情報なども、蓄積可能です。

 さらには、事前にクレジットカードや住所の情報などを登録していれば、動作認識機能に対し、「購入」の動作をすることで(画面に触れる必要はありません、動作で十分です)、レジを通らず、商品を即日配送してもらうことも可能になります。

 実店舗における、顧客とのインタラクティブな関係性が、店員の数、つまり人件費などと反比例をすることになっている昨今、それに対する一つの解決のヒントを示唆してくれているのと同時に、マーケティングなどへの活用の可能性も示唆してくれていると思います。

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