3度敗れた相手、イラク。U-23日本代表MF矢島慎也(岡山)はその全試合でピッチに立っていた――。

 12年11月12日に行われたAFC U-19選手権準々決勝では先発して後半35分までピッチに立ち、1ゴールを記録したものの1-2で敗れた。そして、手倉森ジャパンの一員として参戦した14年1月21日のAFC U-22選手権準決勝では後半22分まで奮闘したが0-1の敗戦を喫し、同年9月17日のアジア大会グループリーグ第2節では「リベンジを果たす」と臨み、後半30分までプレーするも1-3で悔しさを味わった。

 苦杯を舐めさせ続けられた因縁の相手。そのイラクとリオデジャネイロ五輪出場権を賭けて、準決勝で対戦することになった。当然、今度こそはリベンジを果たそうと燃えながらも、「(準々決勝の)イラン戦以上に厳しい戦いになると思っています」と警戒を強めている。

「イランにもこれまで勝てていませんでしたが、今回は勝てましたし、今のチームならば勝てる自信は皆持っていると思います。ただ、過信してしまってはいけません」

 過去3度の対戦を「悔しかったし、甘さもあったと思う」と振り返りつつも、ただ敗れたわけではない。「中東勢との対戦では相手が後半に落ちてくると分かっています。過去の対戦でも後半にチャンスがあったと後悔していることが多いので、前半に失点しないことが大事になると思います」と学んだこともある。年代別代表でイラクにリベンジを果たす最後になるであろう機会、矢島は再びピッチに立ち今度こそ借りを返す。

(取材・文 折戸岳彦)


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