大和野菜や大和茶など、奈良の美味を提供する新施設「ときのもり」が白金台にオープン

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1400年以上前の飛鳥時代から都が置かれてきた奈良県は、日本の歴史や文化が生まれた場所。今でも山や森に神仏が宿るという精神性が継承されているこの地は、日本人の心のふるさととも言えそう。そんな奈良の「食」の魅力を堪能できるスポットが誕生。

2016年1月7日(木)、白金台にオープンした「ときのもり」は、2階がレストラン、1階がカフェ&ショップという構成。奈良県産の吉野杉や吉野檜(ひのき)、吉野の伝統工芸である草木染の和紙で飾られた空間では、“奈良らしさ”を体感できるはず。

2階は奈良の食材を活かした料理がいただけるレストラン「CIEL ET SOL(シエル エ ソル)」。「自然体の料理」をコンセプトにした栃木の名店「オトワレストラン」のオーナーシェフ、音羽和紀氏がプロデュース。音羽氏の次男である音羽創(そう)氏が、フランス料理をベースにしたコースを提供する。

CIELは空や天、SOLは地や土の意味するフランス語で、奈良の天と地の恵みを届ける、という意味。
ランチは3564円、7128円、10692円の3コース、ディナーは7128円、10692円の2コース(いずれも税・サービス料込)。コースの中のメニューには、奈良の食材を取り入れた料理が、数多く登場するそう。ただ、奈良の食材を多用するだけでなく、奈良の歴史や風景を感じられる要素を盛り込むのがテーマになっているという。

写真は、代表的な大和野菜「大和まな」をグリーンソースとして使ったもの。「大和まな」は冬の寒さにあたると甘みを増す野菜で、独特の旨みが楽しめるとか。歴史の中で愛されてきた大和野菜の魅力を味わって。


デザートには、“奈良の赤い宝石”として人気の「アスカルビー」や新品種「古都華(ことか)」という、奈良県特産のイチゴが登場するのも嬉しいところ。

奈良県は、近畿地方でいちばんのイチゴの生産量を誇るエリア。甘みと酸味のバランスが取れた『アスカルビー』、甘みや香りが強く実がしっかりした『古都華』と、デザートにもそれぞれの特性がいかされるという。


2階のレストランで奈良を味わったあとは、1階のカフェ&ショップ「LIVRER(リヴレ)」へ。こちらは、奈良市内の有名カフェ「くるみの木」や、「秋篠の森」のオーナー、石村由起子氏がプロデュースするスペースで、奈良県特産の食材や「奈良絵扇子」(3456円)などの工芸品が購入できる。

カフェでは、弘法大師(空海)ゆかりの歴史ある“大和茶”とともに“ほうせき”を楽しんで。“ほうせき”は奈良の古い言葉でおやつのこと。吉野産の葛粉を使った上品なお菓子「そして、訪れ」(1箱2160円・写真)や「奈良のクッキー」(3942円)など、優しい味の和菓子がさまざまに揃うそう。

奈良県産の食材を使ったメニューを味わって、ショップで食材を購入すれば、ひととき古都・奈良に出かけた気分になれるかも。都内で奈良への旅を楽しんで。