下痢の原因は30%が「冷え」(shutterstock.com)

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 底冷えが厳しい。血流が悪いので、足腰がじんじん冷える。老いも若きも、男も女も懐具合もお構いなく、情け容赦なく襲ってくる冬場の「ゆるハラ」! 実に疎ましく、憎らしく、悩ましい!

 腹に据えかねてネットサーフィンしていたら、心腹(しんぷく)に落ちるデータに行き当たって腑に落ちた。「ラッパのマークの正露丸」の大幸薬品が「日本人のお腹のトラブル」に関する調査を実施している。

 15〜69歳の男女1200人を対象に、2015年3月24日〜3月26日に行なった調査によれば、冬に下痢になることが「よくある」または「時々ある」と答えた人は24%(288人)。春16%、夏23%、秋16%を上回っている。

 冬のお腹のトラブルを経験したことがある693人に、下痢の原因を聞いたところ、冷え30%、風邪21%、ストレスや緊張20%、食べ過ぎ20%、酒の飲み過ぎ13%と出た。

 男性は、酒の飲み過ぎが多く、30代、50代、60代でトップ。女性は、冷えが50代を除くすべての年代でトップ。10〜40代では、およそ4割とずば抜けて高い。どのデータも、ナルホドの数字だ。

「ゆるハラ」は、忘年会・新年会、スキー、初詣、クリスマスに起きやすい

 また、普段から下痢を起こしやすいと自覚している265人に、下痢で困ったシーンを聞いた。下痢で困ったシーンは、忘年会・新年会36%、スキーやスノーボード21%、初詣21%、クリスマス20%。お腹がゆるくなる「ゆるハラ」は、冬ならではのイベントのシーンとピッタリと重なっている。

 さらに、受験生100人を対象のアンケート調査では、合格に対する不安や成績が上がらない心配など、63%が受験ストレスを感じていた。受験当日に起きてほしくない体の不調は、下痢67%、風邪57%、頭痛53%だった。

 正露丸の元祖だけに、予想通りとはいえ、今さらながら「ゆるハラ」の辛さが浮き彫りになっている。

 ちなみに、食事をすると、飲み水や食べ物に含まれる水分3ℓ、消化するための胃液や胆汁などの消化液6ℓ、合わせて9ℓもの水分が、毎日、胃腸に流れ込む。小腸は9ℓのうち7ℓの水分と食べ物の栄養を吸収するため、大腸に届く水分は、およそ2ℓ。大腸は2ℓの99%の水分を吸収して便を作る。健康な便は水分が60%〜70%ほど。水分が増えるほど軟便になり、90%を超えると下痢になる。

 つまり、暴飲暴食すると、水分を吸収するペースが追いつかない。酒を飲み過ぎれば、水分と電解質(ナトリウム、カリウム、クロールなど)が増え、脂肪や糖類の分解・吸収が遅れる。その結果、下痢になりやすくなる。

 「腹八分目に医者いらず」という。酷寒の冬だ。「ゆるハラ」を乗り切るには、やはり「腹も身の内、腹八分目!」。暴飲暴食を戒める先人の寸言に素直に耳を傾けるべきだろう。

 「腹は立て損、喧嘩は仕損(しぞん)」。腹立ち紛れにケンカに及んだり、イライラしていないで、ここは腹を据えて、腹の皮をよじって大笑いでもすれば、ストレス解消になる。「ゆるハラ」も少しは癒されるかもしれない。男性諸氏は、酒を控えめに! 女性諸氏は、体を冷やさないように! 今宵は、アツアツの鍋料理でもつついてみては、いかがだろう?
(文=編集部)