カプセルマシーンのハンドル部を回す子どもたち

写真拡大

鍵・錠前メーカーの美和ロックは、防犯意識の向上を目的に同社が制定した「1ドア2ロックの日=1月26日」に先駆け、2016年1月23日に東京・渋谷ヒカリエ1階イベントスクエアで「楽しく防犯!鍵かけ1年生 カプセルマシーン教室」を開催した。

親子で楽しめるこのイベント、来場者の関心を集めたのは「カプセルマシーン無料体験」だ。高さ2.1mのカプセルマシーンが2台設置され、鍵をかける要領でハンドル部を回すと、直径7.5cmのカプセルが出てくる。その中にはオリジナルのキーヘッドカバー3種類が入っており、参加者に無料で提供された。1人2回までトライできたこともあって、先着1000個は14時30分までに空になった。急きょ追加した750個も18時30分頃になくなるほど、会場は大盛況だった。

安全生活アドバイザーによる防犯教室も

14時からは「防犯教室『防犯あいうえお』 〜みんなでおぼえてね!鍵のマナー〜」が催された。講師は安全生活アドバイザーの佐伯幸子さん。生活総合情報サイト「All About(オールアバウト)」の「防犯」でガイドを務め、ピッキング・泥棒の対策について詳しい。著書の「親子で学ぶ防犯の知恵」では防犯の心得を分かりやすく解説している。

鍵をかけることの重要性について、佐伯さんはパネルを使って分かりやすく説明し、参加者も真剣な表情で耳を傾けた。約20分で授業は終了。最後に記念撮影が行われ、終始和やかな雰囲気だった。

共同住宅こそ「1ドア2ロック」

警察庁のウェブサイト「住まいる防犯110番」によると、侵入窃盗(空き巣)は常に『最も簡単に侵入できる方法』を考え、手口を研究しているという。

驚くことに、2014年の住宅侵入窃盗約5万件のうち、手段の1位は「無施錠」だった。これは全体の4割以上にあたる。

「我が家はマンションの高層階で、しかもオートロック。鍵をかけなくても大丈夫」と思っている人もいるだろう。ところが、共同住宅(4階建以上)における侵入窃盗の侵入手段の43.0%は「無施錠」。そして侵入口の46.4%は「表出入口」。共同住宅のセキュリティがどんなに高機能であっても、鍵をかけなければ意味がない。見方を変えれば、玄関ドアの防犯対策をしっかり行うことで、被害にあう確率はグッと下がる。

イベント主催者の美和ロックが1月26日を「1ドア2ロックの日」に定めた狙いは、住宅に玄関ドアや勝手口ドアに補助錠を設置することで、住まいの防犯性能が高めることを広く知ってもらうことにある。

この対策は警察庁や国交省も推奨している。というのも侵入窃盗は、不正開錠するのに時間がかかると分かれば、侵入をあきらめることが統計上、明らかになっているからだ。補助錠の追加は大規模な工事も必要なく、コストや時間もそれほどかからない。

「1ドア2ロックの日」は、自宅の玄関ドアや窓が簡単に開錠できるようになっていないか、いま一度見直すいい機会かもしれない。