20日、香港紙は「ジーパン1本に見る中国の輸出危機」と題した記事を掲載した。生産コストの上昇と価格競争力の低下で、輸出型経済は行き詰まっている。写真は広州のジーンズ工場。

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2016年1月20日、香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストは「ジーパン1本に見る中国の輸出危機」と題した記事を掲載した。21日付で環球時報が伝えた。

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広東省広州市郊外にある市場には、ジーンズを中心に衣類を扱う販売店がひしめき合っている。中東から来た2人のブローカーに、中国人店主が「ジーンズ、いくらなら買う?」と声をかける。市場ではジーンズ1本の最低取引額は38元(約680円)だが、2人は取引を焦らず、そのまま歩き去ってしまう。

市場を訪れた外国人ブローカーはこの2人だけ。買い手よりも売り手の方が圧倒的に多く、完全に「買い手市場」となっている。中国は安価な労働力と外国の資本を背景に成長してきたが、生産コストの上昇と価格競争力の低下で、低価格帯商品の受注は減少を続け、輸出型経済は行き詰まりを見せている。

現状を打開するには高度な技術や管理を習熟する必要があるが、一朝一夕に成し遂げられるものではない。バリューチェーンの上位につける必要性は異論のないところだが、成長モデルを一変させる必要もあり、実行は難しいのが実態だ。(翻訳・編集/岡田)