中国メディア・雷鋒網は21日、「自動運転を一番待ち望んでいるのは、日本のお年寄りかもしれない」とし、日本では公道を使っての自動運転実験が行われていることを紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)

写真拡大

 中国メディア・雷鋒網は21日、「自動運転を一番待ち望んでいるのは、日本のお年寄りかもしれない」とし、日本では公道を使っての自動運転実験が行われていることを紹介する記事を掲載した。

 記事は、住民1万5000人の半数が65歳以上の高齢者という石川県珠洲市の道路においてこの数カ月間、無人運転の白いトヨタ・プリウスを見ることができると紹介。頂部に取り付けられた回転するセンサーで運転する方向を決定するもので、その姿は多くの通行者から注目を集めているとした。

 そして、このプリウスが金沢大学の研究グループによって開発されたものであり、交通手段が少なく極めて不便な地域において高齢者がより安全に自動車を利用できるようになることを目的にしていると紹介した。

 一方、「自動運転が正式に利用されるようにはまだ長い時間を必要とする」とし、レーダーやカメラなどの機器を含めたコストの高さ、悪天候時にセンサーが正常に働かない、U字カーブでは運転手による操作が必要といった問題点が存在することを伝えた。

 しかし、日本政府が毎年自動運転用マップの開発などに予算を出しており、2020年の東京五輪に交通のロボットかを目指しているほか、日産が20年には自動運転自動車の発売を予定するなどの状況を紹介。「政府の支援により法的な障害が取り除かれれば、日本が初の自動運転自動車を市場に投入する国になるかもしれない」と評した。

 金沢大学によると、この「自立型自動運転自動車」(高度運転支援システム)を用いた社会的実証実験を昨年2月より開始。10月には登坂車線やトンネルといった環境での実験、研究を進めるために、実験コースの距離を約6キロメートルから約60キロメートルへと延長した。

 昨今、高齢者の操作ミスによる自動車事故の報道が目立つ。一方で、過疎化地域では交通手段の不足から「高齢者が自動車を運転し続けざるを得ない」ケースが生じている。高齢者による自動車運転のリスクを軽減するうえで、高度な運転支援システムの実用化が望まれる状況と言えるだろう。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)