東北大学は2016年1月5日、長時間のビデオゲームが子どもの脳の発達や言葉の学習に悪影響を与えるという研究成果を発表した。

同大学加齢医学研究所の竹内光准教授らのチームが調査したもので、米精神医学誌「Molecular Psychiatry」(電子版)1月5日号に論文が掲載された。

プレー時間が長い子ほど言語能力が落ちる

研究では、一般から募集した健康な子ども数百人(5〜18歳・平均年齢11歳)に日々のビデオゲームのプレー時間や生活習慣について質問。また、知能検査やMRI(磁気共鳴画像)検査を行ない、学習能力と脳の働きを検査した。3年後に参加者の一部に協力してもらい、再び同じ検査を行ない、累計412人分のデータを集めた。

参加者の行動データや脳画像データを分析したところ、初回の検査当時から1日の平均プレー時間が長い子どもほど言語能力が低くなる傾向がみられたが、3年後の調査で、その傾向がより強まった。さらに、長時間ゲームをする子どもの脳内では、認知機能や言葉、記憶、意欲に関わる前頭前皮質や海馬などの領域で発達の遅れが明らかになった。

研究チームでは「発達期の子どもが、長時間ビデオゲームをしないよう、一層注意することが大切です」とコメントしている。