上海の浦東空港で21日、中国東方航空のMU564便に搭乗予定だった利用者40人以上が過剰予約(オーバーブッキング)のために搭乗できなかった。中国メディアの京華時報は22日、企業側に契約や顧客の利益を軽視する体質があると批判する記事を掲載した。(イメージ写真提供:(C)tktktk/123RF.COM)

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 上海の浦東空港で21日、中国東方航空のMU564便に搭乗予定だった利用者40人以上が過剰予約(オーバーブッキング)のために搭乗できなかった。東方航空は「機種を臨時に変更したため」などとする声明を発表したが、中国メディアの京華時報は22日、同声明により契約や顧客の利益を軽視する体質がさらに明らかになったとの趣旨で批判する記事を掲載した。

 東方航空は同事態について、「オーバーブッキングの問題は存在せず、機体を臨時に変更したために、搭乗者数がオーバーした。浦東空港に残された乗客は(上海市の別の場所にある)虹橋空港からの便で輸送した」と表明した。

 京華時報は「臨時に機種を変更したことと、座席数を把握していなかったことは別だ。管理がこのように粗雑であることは理解に苦しむ。このような理由では、乗客の旅行を遅らせてしまったことに責任は逃れられない」と主張。

 さらに、顧客にチケットを販売したことは、契約が成立したということであり、航空会社は顧客を公平に扱うという原則のもとに、定められた予定通りに顧客を目的地に運ぶ義務があると指摘した。

 東方航空は、予定の便に乗れなかった乗客に対して200元(約3570円)の補償金を支払ったが、その際に「(東方航空に)これ以上の責任通級はしない」と書いた紙片へのサインを求めた。

 京華時報は同方法に対して「顧客の利益を軽視するもの」と批判。中国で航空会社と乗客の「衝突」がしばしば発生する根本的な原因は会社側と乗客の「情報の非対称性」があると分析した。

 本来は平等の立場での契約者でありながら、乗客は航空会社の手に身をゆだねるしかなくなり、航空会社は「違約」を生じさせてしまっても、乗客側には確認の取れない理由で処理すると指摘。その結果、乗客側の権利はさらに狭められると論じた。

 記事は「国外でも航空会社が座席数を超えて航空券を販売する場合があるが、どの程度超過して販売するかは厳格に管理されており、オーバーブッキングの事実も乗客側に明確に伝える。このような情報の対等性こそ市場の法治であり、乗客の権利を具現化するものだ」と主張。

 さらに、契約を履行できなかった場合の補償も体系化し、公平性の原則から十分に納得のできる金額を定めている航空会社もあると論じた。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)tktktk/123RF.COM)