「仮面高血圧」を知っていますか? 病院で測る血圧は正常なのに、測定する場所や時間帯によって血圧が高くなるケースをこのように呼んでいます。実はこのタイプの人は、一般的に高血圧と呼ばれる人より脳卒中や心筋梗塞が起こしやすいのです。60歳以上の人の10人に4人はこの仮面高血圧だといわれます。その危険性について知って、早期予防につとめましょう。

仮面高血圧とはどんな状態なの?

健康診断や病院での血圧の計測では、正常値を示すのに、家庭の血圧計で計ると数値がいつも高いという人が「仮面高血圧」です。一般的な高血圧である「持続性高血圧」の人に比べて、仮面高血圧の人のほうが脳心血管疾患になる可能性が高いのです。なぜなら、1日を通して見てみると、仮面高血圧の人のほうが血圧の高い状態が長く続いているからです。そのため心臓や血管などにかかる負担も大きく、動脈硬化になりやすいのです。

早朝・夜間高血圧に注意!

眠る前よりも早朝に最低血圧が高くなるのが「早朝血圧」です。「夜間高血圧」は、眠っている間も血圧が低下しないタイプ。持続性高血圧の人が、さらに早朝血圧である場合は、脳卒中になる確率が2倍以上高くなることが分かっています。また、降圧剤を使っている人、睡眠時無呼吸症候群の人、糖尿病、心・腎不全の人は夜間高血圧になりやすいといわれます。職場で血圧が高くなる人は「職場高血圧」といい、ストレスが原因で血圧が高くなっていますが、このタイプの人も要注意です。

仮面高血圧の早期発見のためには?

毎朝、毎晩血圧を測定しましょう。朝は、起きて1時間以内に測ります。排尿後で朝ごはんや薬などを摂る前に安静な状態で行ってください。1週間継続して血圧を測ってみて、平均値が最低血圧85mmHg以上、最高血圧が135mmHg以上になった場合は、仮面高血圧を疑い、医師の診断を仰ぎましょう。


writer:松尾真佐代