なぜ日本人は「最期の準備」を後回しにしてしまうのか

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 昭和50年代に世界一の長寿国となった日本。世界保健機関が2015年に発表した平均寿命ランキングでは、男女平均84歳と、日本は相変わらず世界一の座をキープしている。

 私の祖父母は、ほぼ平均寿命どおり生きて亡くなった。その後10年以上も、寿命のことを特に意識していなかったのだが、先日、父が心臓の手術を受けた。左冠動脈主幹部という、詰まれば一発アウトの血管が、完全に詰まりきる一歩手前だったらしい。手術自体はうまくいったが、回復室で種々のチューブにつながれた父親を見るのは、あまり気分のいいものではなかった。そのときに改めて気づいたのは、いずれは、恐らく自分の両親を見送ることになるのだろうが、そのための準備を何もしていないな、ということだ。

親の葬儀、8割以上が
話し合いをしていない

 昨年12月、葬祭事業とフランチャイズ事業を展開する株式会社ティアが、40歳以上の男女1000名を対象に、葬儀や老後、及びそれらに備えた準備に関する意識調査を行った。

「自分の親の葬儀の準備について、親と話し合ったことはありますか?」という質問に対して、80.4%が「ない」と回答した。その理由(複数回答可)としてまず挙げられたのは、「残された人間で決めればいいから」(39.0%)というもの。そして「親の気分を害したくないから」(20.0%)、「縁起が悪いから」(16.9%)と続く。

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