相手の圧力に屈せず、冷静に対処して見せた遠藤。勢いのつく勝利にも、主将は「リオ五輪出場が決まったわけではない」と気を緩めることはない。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 なかなか試合のペースを握れないなか、しっかりと守備で身体を張ってゲームを引き締めた。苦しい展開でも焦らず、主将として冷静に戦い続けた遠藤航のコメントをお届けする。

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遠藤 航(浦和/DF)

――ベスト8の壁を突破しましたね。

 この試合は、ひとつの大きな壁でした。ただ、(それを乗り越えたからといって)まだリオ五輪の出場が決まったわけではありません。(勝てば出場権を獲得できる)準決勝が大切ですし、僕らはここで優勝してリオ五輪に行くことを目標に掲げている。次の試合に向けていい準備をするだけかなと思っています。

――かなり苦しみましたが、勢いのつく勝ち方だったのではないでしょうか?

 展開的には苦しい戦いでしたけど、ああやって我慢していれば、チャンスが巡ってくる。ゲームプランというか、こういう戦い方もあると改めて感じました。途中出場の選手が結果を残したことも凄く大きいと思います。

――豊川選手や浅野選手が投入された時に、「ここが勝負どころだ」とピッチ上では共有できていましたか?

 そうですね。(浅野)拓磨が入ってくれば、彼のスピードを活かすプレーの選択が必要になります。トヨ(豊川)だったら、あのゴールの形が一番彼の良さを活かしたものだと思う。(室屋)成もいいクロスを上げましたしね。

――なかなか中盤でボールを捌けませんでした。焦りはなかったのでしょうか?

 自分のところでボールを受けようと思ってもなかなかできなかったし、自分のなかで攻撃が全然上手くいってないと感じていましたが、焦りはありませんでした。割り切りと言うか、それなら最低限、しっかりと守備をすることやセカンドボールを拾うことはこなそうと。

 CBにボールを運ばせて、(矢島)慎也や(中島)翔哉のところにパスをつけて、その次を狙えればと思っていました。僕を経由しなくても、そこに入れられれば別にいいなと。そういう割り切りは自分のなかでできるようになりましたね。ただ、満足はしていないと言うか、個人的には課題の出たゲームでした。

――今日はイランのパフォーマンスが落ちる時間帯を狙う展開だったと思います。ただ、相手はなかなかしぶとかったですね。

 そういう考えはありました。どっちかと言えば「後半勝負」と考えていて、もうちょっと間延びしてスペースができるイメージはありました。ただ、イランは意外とスタミナがもっていました。延長で完全に「落ちた」形になりましたが、これからは90分落ちないチームとの戦いが続くと思います。

 90分の戦いのなかで、相手のパフォーマンスが落ちなくても、自分たちが攻撃でどうやってアクセントをつけてボールを動かすのかとか、チャンスをどう作るのかは、今日の戦いを経て、みんなが課題だと思ったんじゃないでしょうか。