国立がん研究センターは21日、1日の歩行時間が30分未満などと少ない人は、1日の歩行時間が2時間以上などの人に比べて、自覚していない糖尿病を有するリスクが高くなるとする調査結果を発表した。

 糖尿病発症に対しては、身体活動度を上げることが防的に働くことはすでに報告されている。そこで同センターでは、身体活動の中でも歩行という多くの人にとって実践しやすい活動に注目し、歩行時間と糖尿病リスクとの関係を調べた。

 調査対象となったのは、同センターの多目的コホート研究で1998〜2000年度に実施した糖尿病調査に参加した人のうち、自分に糖尿病があることを自覚している人を除外した2万6,488名(調査時平均年齢62歳, 男性36%)。これらの人を対象として、1日の歩行時間と自覚していない糖尿病(血糖値やヘモグロビンA1cを検査して初めて判明する糖尿病)を有することとの関係を検討した。この調査では、1,058名に自覚していない糖尿病があることが判明した。

 調査結果を解析したところ、1日の歩行時間が2時間以上の群に比べ、1時間から2時間未満、30分から1時間未満、30分未満の3つの群において自覚していない糖尿病を有するリスクは、それぞれ1.04、0.99、1.23倍であり、特に1日の歩行時間が30分未満の群においてリスクが高いことがわかったという。