延長前半の95分、ついに日本が先制。室屋のクロスを、途中出場の豊川がヘディングで叩き込んだ。写真:佐藤明(サッカーダイジェスト写真部)

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 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選を兼ねたU-23アジア選手権の準々決勝・日本対イランは1月22日、カタール・ドーハのアブドゥッラー・ビン・ハリーファ・スタジアムで16時30分(日本時間22時30分)にキックオフされた。
 
 日本はグループリーグ第3戦のサウジアラビア戦からスタメンを8名入れ替えた。前線2トップはオナイウ阿道と久保裕也の組み合わせ。中盤両ワイドは左に中島翔哉、右に矢島慎也が入り、ボランチは遠藤航と原川力のコンビとなった。最終ラインは右サイドから室屋成、岩波拓也、植田直通、亀川諒史と並び、GKには櫛引政敏が起用された。
 
 日本は2分にいきなりピンチを迎える。後方からのフィードでCBふたりがCFのモタハリに裏を取られ、抜け出されてしまう。シュートはGK櫛引が好守で弾き出したが、立ち上がりからイランが圧力をかけ続ける。さらに直後のCKでは、フリーでヘディングシュートを許してしまうなど、やや硬さが見られる立ち上がりとなった。
 
 一方の日本もセットプレーからチャンスを迎える。6分のCKでは原川の鋭いキックに岩波がヘッドで合わせるが、DFのクリアに遭い枠を捉えきれなかった。
 
 序盤、イランの攻勢を凌いだ日本は徐々にパスワークにもリズムが出始める。

 しかし36分、日本は絶体絶命のピンチを迎える。イランの圧力に押し込まれてゴール前でクリアしきれず、モタハリに決定的なシュートを許してしまう。だがシュートはゴール左に大きく逸れて、なんとか事なきを得た。
 
 前半終了間際、日本は岩波の軽率なファウルでペナルティエリア左の位置でFKを与えてしまう。際どいボールを入れられるものの、ここもGK櫛引がしっかりとパンチングで撥ね返して凌いだ。
 
 前半は0-0のままタイムアップとなった。
 
 後半はともに選手交代なくスタート。立ち上がりから主導権を握ったのはイランだった。前半から存在感を放っていたモタハリ、右サイドのトラビを軸に日本ゴールに迫る。
 
 57分、イランは右からのクロスにモハマディが室屋に競り勝ち、ヘッドで日本ゴールを襲う。シュートはクロスバーを直撃し、日本はなんとかピンチを脱した。
 
 74分、日本は敵陣左サイドで中島が倒されセットプレーのチャンスを得る。原川の低い弾道のキックに日本の選手たちが殺到するが、イランも手堅い守備で撥ね返していく。
 
 そして日本は83分、久保に代えて浅野拓磨を投入。この試合、両チームを通じて初めての選手交代となった。85分には中盤でボールを受けた浅野が前を振り向くと、そのままイランディフェンスの裏にスルーパス。抜け出した矢島からグラウンダーのクロスが送り込まれるが、これは惜しくもイランDFのクリアに遭ってしまった。

 しかし延長前半の終盤、日本は立て続けにピンチを迎える。103分にイランのトラビが抜け出しフィニッシュに持ち込まれるも、櫛引がファインセーブで凌ぐ。さらに直後のCKからの流れでピンチを迎えるも、ここも櫛引が好守で守り切った。
 
 すると延長後半の立ち上がりに中島が魅せる。109分、ペナルティエリア左でボールを受けた中島が、相手を抜き切る間もなく右足を一閃。カーブをかけたシュートがゴールネットに突き刺さった。そして1分後、再び中島がゴールネットを揺らす。ペナルティエリア手前からドリブルで仕掛けると、そのまま右足を振り抜きゴール左隅に叩き込んだ。
 
 3点をリードした日本は、攻撃の手を緩めず、カウンターから浅野のスピードを武器にイランゴールを脅かす。

 
 88分、日本は右MFの矢島に代えて豊川雄太を投入。そのまま右サイドで起用された。だが結局、後半もスコアは動かず、0-0。試合は延長戦に突入した。

  そして延長前半の95分、ついに均衡が破れる。ここまで押され気味だった日本がスピーディなパス回しで右サイドに展開。右SBの室屋が相手DFと対峙しながらも粘り強くクロスを上げると、これを豊川がヘディングで叩き込んだ。日本が待望の先制点を奪った。

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