四川省成都市の成都駅で19日午前10時ごろ、20代と見られる若い女性が生きたアヒルを持って列車に乗ろうとした。駅職員に「生きた動物は持ち込めません」と言われると、女性はその場で果物ナイフを使ってアヒルを「締めた」という。別の乗客が問題視し、現地メディアの四川新聞網に報告した。(イメージ写真提供:(C)呂九一/123RF.COM。成都駅構内で2012年1月に撮影)

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 四川省成都市の成都駅で19日午前10時ごろ、20代と見られる若い女性が生きたアヒルを持って列車に乗ろうとした。駅職員に「生きた動物は持ち込めません」と言われると、女性はその場で果物ナイフを使ってアヒルを「締めた」という。別の乗客が問題視し、現地メディアの四川新聞網に報告した。

 中国では長距離列車の乗車に際して、所持品の検査がかなり厳格だ。荷物をX線検査装置に通すよう求められる場合がある。

 女性は成都駅の安全検査の係員に、「生きた動物は列車内に持ち込めません」と言われた。女性は不本意ではあったが、「生きていなければよい」と考えた。そこで周囲の人に声をかけ、果物ナイフを借りた。乗客を整理するための鉄製の柵の近くに入ってしゃがみ、新聞紙を床に敷いてアヒルを「締めて」しまった。鮮血で赤く染まった新聞紙は、否が応でも周囲の乗客の目を引いた。

 その場にいた北京市から来た乗客のWさんは、女性の行為を問題視した。他の乗客がどう感じるかを考慮していないし、ナイフでアヒルの首を切るのは、安全上の問題があるかもしれないと思ったからだ。Wさんは同件を地元メディアの四川新聞網に伝えた。

 四川新聞網が成都駅に問い合わせたところ、「公共の場所でアヒルを殺すのは、妥当な行為と言えないのは確か」との考えを示した上で、「駅職員は気づかなかったので制止しなかったのだろう」と述べた上で、駅側に管理上の不備があったと認めた。その場にいた職員の処分も考えているという。

 中国では1月10日に、修正版の駅及び列車内への「持ち込み禁止品リスト」が施行された。同リストでは、盲導犬以外の生きた動物の車内持ち込みは、すべて禁止されている。

 中国では間もなく、2月8日の春節(旧正月)に向けて、極めて多くの人々が鉄道など交通機関を利用するシーズンが始まる。四川新聞網は改めて、新たな「持ち込み禁止品リスト」を紹介して、読者に注意を促した。

 持ち込み禁止品は銃砲・弾丸/爆発物/刀剣類やスタンガンなど/爆発性危険品/毒物・感染性物品・放射性物質/列車運行妨害物と公共衛生関連物/その他の持ち込み量制限物に分類されており、その上で銃砲・弾丸の場合には拳銃、歩兵銃、突撃銃、機関銃のように細かい一覧が設けられている。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C)呂九一/123RF.COM。成都駅構内で2012年1月に撮影)