21日、韓国で14年4月に起こったセウォル号の惨事で犠牲となった高校生らの遺品1159点が、実に646日ぶりに家族の元に戻って来た。写真はソウルに設けられた追悼施設。

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2016年1月21日、韓国で14年4月に起こったセウォル号の惨事で犠牲となった高校生らの遺品が、実に646日ぶりに家族の元に戻って来た。韓国・ニューシスなどが伝えた。

この日朝から、現場に近い全羅南道珍島郡の庁舎に遺族や支援団体、ボランティアの人たち20人ほどが集まり、大型トラックへの遺品の積み込みを行った。いまだ持ち主が不明の遺品は、高校生の制服やキャリーバッグなど1159点、段ボール箱にして250箱に上った。

トラックが檀園高校のある京畿道安山市の合同焼香所に着いたのは午後6時ごろ。待ち受けた遺族や支援団体は10分ほどの追悼行事を行った後、子どもたちの残した品を探すため、遺品を一つ一つ調べた。娘が使っていた淡いピンク色のキャリーバッグをすぐに見つけ出した母親は、空っぽのバッグの中を確認し泣き崩れた。かばんは海に投げ出された際に開いてしまい、空で見つかった物が多いという。

支援団体は遺品を洗い選別作業をした後、遺族に引き渡す予定だ。

この報道に、韓国のネットユーザーからはたくさんのコメントが寄せられた。

「朴槿恵(パク・クネ)大統領は見てるかな?見たくないだろうな」
「646日ぶり…セウォル号が引き揚げられたわけでもなく、行方不明の子どもたちが見つかったわけでもなく、かばんだけが戻って来るとは。これが韓国の姿だ」
「ただただ泣ける」

「責任を取る人はまだいないね」
「これほど人情のない政府は他にないだろう」
「この子どもたちはいつになったらきちんと葬ってもらえるのか」
「どうしてこんなことが起こるのか、考えるだけで胸が苦しい」

「セウォル号のことは、決して、一つも忘れないという気持ちで生きようと思う。これは他人事じゃない。僕ら一人一人がやるべきことだ」
「証拠が完全に消された後だろうね」
「なぜすぐに家族に返してあげなかったのかが気になる。2年近くかかったのには、何か理由があるはずだ」(翻訳・編集/吉金)