LINEのやり取りはどうして「筒抜け」になったのか

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タレントのベッキーさん(31)と「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音(えのん)さん(27)による不倫問題で、ベッキーさんが謝罪会見を行った日の未明になっても2人がLINEで連絡を取り合っていたことが報じられた。

週刊文春から直撃取材を受けた後も、文春のことを「センテンス スプリング!」と表現するなと緊張感ゼロの内容で、やり取りの画面が文春の誌面で続報として報じられるという有様だ。このLINEの内容が本物だとすれば、2人は通常では考えられないほど脇が甘いことになる。だが、そもそも、こういった内容がなぜ文春に筒抜けになったのだろうか。

LINEを提供したのは「川谷の将来を憂うある音楽関係者」

2人の不倫関係は、1月7日に発売された「週刊文春」1月14日号で初めて明らかにされた。その中では、15年11月30日、12月19日、12月25日の3回にわたる2人のLINEのやり取りを紹介している。文春は1月4日夜に川谷さんの実家がある長崎で2人を直撃取材。ベッキーさんは「文春」発売前日の1月6日夜に謝罪会見に臨んだ。

驚くべきことに、会見前日の1月5日になっても2人は前出の「センテンス スプリング!」といったやり取りをしていた。このやり取りは、1月21日発売の「文春」1月28日号で写真付きで明らかにされ、ベッキーさんのタレント生命に致命的な打撃を与えることになった。

では、2人はなぜ文春に直撃取材された後もLINEでやり取りを続け、それが文春に筒抜けになったのか。文春の1月14日号では、LINEのやり取りを「川谷の将来を憂うある音楽関係者」から入手したとしている。同じ号に掲載されたLINE画面写真では、ベッキーさんの本名をもじった「Eriyan」というユーザー名が確認できる。LINEのトーク画面では自分の名前は表示されないため、やり取りは川谷さん側から文春に提供されたことが分かる。誌面のLINE画面の写真では、ベッキーさん側のアイコンは四角だ。だが、最新版のアプリで1対1のやり取りをした場合、相手側のアイコンは丸く表示され、利用者名は表示されない。このことから、川谷さん側の端末は古いバージョンのアプリが使用されていたことが分かる。

機種変更時に古い端末からLINEを削除しなかった?

LINEの画面が「流出」した背景は、大きく3つ指摘されている。ひとつが、「川谷の将来を憂うある音楽関係者」が川谷さんの目を盗んで川谷さんのスマートフォンを操作し、LINEのやり取りを抜き出したという説だ。ただ、1月4日の直撃取材後は川谷さんもスマホの扱いには警戒するとみられ、1月5日のやり取りの流出を許した理由が説明しにくい。

2つ目が、他の端末から川谷さんのLINEにログインして内容を盗み見たという説だ。LINEは主にスマホから利用することを想定しているが、PCやiPadからも利用できる。iPadからログインした場合、その旨のメッセージがスマホに表示される。だが、隙を見てスマホを操作してメッセージを消してしまえば、スマホの持ち主はiPadからもログインされていることに気づきにくくなる。

3つ目が、機種変更時に古い端末からLINEを削除しなかったためにやり取りが流出した、という説だ。機種変更をする際には古い端末のデータをバックアップした上で新しい端末に移行する。古い端末からLINEのアプリを削除せずにそのままにしておくと、新旧2台の端末から同じLINEのアカウントが使える、という状態になることもある。何らかの方法で古い端末を手にした「川谷の将来を憂うある音楽関係者」が、川谷さんが新しい端末でやり取りしていた内容を把握していたという可能性も浮上する。

文春1月14日号を読む限りでは、直撃取材の時点では2人はLINEの内容について質されていなかったようだ。そういったこともあって、取材後もLINEのやり取りが流出していないと思い込み、やり取りを続けていた可能性もある。