加藤綾子アナ

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 1月22日、フジテレビの加藤綾子アナウンサーが4月末に同社を退社することが発表された。

 この日、加藤アナはメインキャスターを務める『めざましテレビ』で、「入社した2008年から『めざましテレビ』を担当させていただきまして、2011年10月から毎日出演させていただいたこの番組を、このたび離れることになりました。あと2カ月ちょっと、4月1日まではこれまで通りがんばりますので、みなさん、これからもどうぞよろしくお願いいたします」と、同番組から卒業することを発表した。

 その後、フジは加藤アナが4月いっぱいで退社、『めざまし』以外のレギュラー番組については5月以降も引き続き出演する予定であることを発表した。かねてから噂されていた加藤アナの退社については、昨年7月にも「9月で退社」と報じられ、フジの亀山千広社長が否定する騒動になっていた。

 いよいよ現実となった人気者・加藤アナの流出は、フジにとって相当な痛手に違いないだろう。

「フジは11年に7年続いた年間視聴率3冠の座を逸し、日本テレビやテレビ朝日の後塵を拝してきました。それ以降、視聴率下落が止まらないフジは番組の制作費を軒並み削っており、5年前と比べて20%以上削減したケースもあります。予算減少はテレビ業界全体的な流れではありますが、さらに最近のフジは制作会社などの下請けに無茶な要求をするなど、業界内の評判も芳しくありません。ビジネス誌の『週刊ダイヤモンド』(ダイヤモンド社)には『王者フジはなぜ凋落したか』という特集を組まれる始末です。

 同誌も報じていましたが、テレビ東京の人気ドラマ『孤独のグルメ』シリーズは、もともとフジサンケイグループの出版社の雑誌で連載されていたため、当初はフジでドラマ化する動きがありました。しかし、幹部が『面白くないから』という理由で却下、結果的にテレ東で放送されたのです。みすみす人気コンテンツを逃すフジ上層部の眼力のなさは、もはや業界内でお笑い種になっています。当然、社内の空気は険悪で、現場からは『上は何もわかってない』『センスのなさが絶望的』と不満が渦巻いています」(テレビ局関係者)

●視聴者「これでフジを観る理由がなくなった」

 そんなフジにとって、「唯一の希望といえるのが、加藤アナの存在だった」と語るのは、週刊誌記者だ。

「就職活動では民放3社から内定を得て“スーパー綾子”と呼ばれた加藤アナは、情報サイト『オリコンスタイル』の『好きな女性アナウンサーランキング』でV2を達成、その後も3年連続2位と抜群の安定感を誇っています。『ホンマでっか!?TV』で共演している明石家さんまのほか、志村けんや石橋貴明(とんねるず)からも絶大な信頼を得ており、宮根誠司アナがその手腕を絶賛したこともありました。

 フジがそんな加藤アナを特番などで重用し、フル回転させ酷使してきたことは誰の目にも明らかです。かつてフジの人気アナだった高島彩や内田恭子も加藤アナ同様に酷使され、それが退社に至った大きな原因といわれています。そうしたフジの体質は、変わっていないのです。

 加藤アナは14年10月の『めざまし』放送中に体調不良で退席するなど、負担が心配されたこともありましたが、フジにとって加藤アナは絶対的なエースであり、かつて“女子アナ王国”といわれたブランドを維持するための最後の砦だったのです。

『めざまし』の後任について、フジは『決まり次第公表する』としていますが、現時点では永島優美アナや宮澤智アナが有力視されています。しかし、永島アナは昨年終了した冠番組『ユミパン』が視聴率1%台を記録するなど低人気は明らかで、宮澤アナも読売ジャイアンツ・小林誠司捕手との熱愛発覚で大ひんしゅくを買った経緯があります。そもそも、加藤アナの後釜は誰が座っても見劣りするでしょうが、『これでフジを観る理由がなくなった』『フジの終わりの始まり』『フジ凋落にとどめを刺す一撃』などと、視聴者は言いたい放題です」(週刊誌記者)

●フリー女子アナ市場はカトパンが独走か

 また、加藤アナは退社後フリーとなり、女優・篠原涼子らが所属する芸能事務所、ジャパン・ミュージックエンターテインメントに所属すると報じられている。フリー女子アナ受難の時代といわれるが、これで勢力図は変わるのだろうか。

「最近では、局アナとして人気を博した田中みな実や川田裕美がフリーに転身しましたが、いずれも苦戦しています。田中はTBS退社後に初司会を務めた『ザワつく!?ウィークエンドTV ニュースな晩餐会』(フジテレビ系)が昨年8月で打ち切りになり、川田も『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)のアシスタント時代のほうが存在感がありました。

 前述のように、業界全体的に経費削減の流れがあるため、各局ともにフリーアナの起用には消極的です。しかし、加藤アナとなれば別格でしょう。今回の独立に際しては、芸能プロダクションなど10社以上からオファーがあったといわれますが、今後は各局でカトパン争奪戦が繰り広げられ、その煽りを食う人材も当然出てきます。フリー女子アナ市場は淘汰が進み、その結果、加藤アナの一強になる公算が大きいでしょう」(前出のテレビ局関係者)

 フジ退社後の加藤アナがどんな活躍を見せるのか、注目したいところだ。
(文=編集部)