中国政府・食品薬品監督管理総局は20日、提供していた飲食物からモルヒネなどケシの実の殻(ケシがら)に由来する成分が検出されたとして、外食店35店を摘発したと発表した。各店は、客を依存症状にして、リピーターを増やす目的で飲食物に混入させたと考えられる。(イメージ写真提供:123RF)

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 中国政府・食品薬品監督管理総局は20日、提供していた飲食物からモルヒネなどケシの実の殻(ケシがら)に由来する成分が検出されたとして、外食店35店を摘発したと発表した。各店は、客を依存症状にして、リピーターを増やす目的で飲食物に混入させたと考えられる。

 食品薬品監督管理総局が飲食物に対する禁止薬物の混入を摘発する運動を展開したところ、35店が提供していた飲食物から、ケシがらに由来するモルヒネ、パパベリン、モテバイン、コデイン、ノスカピンといった化学物質が検出された。

 5店についてはすでに起訴、20店については警察が手続きを続行中、10店は事件として捜査を続けている。

 発表された飲食店の所在地は安徽省、広東省、重慶市、遼寧省、上海市、江蘇省、浙江省、湖南省、四川省、山東省などだ。店の主たるメニューも中華料理全般、鍋料理、麺、ダック、海鮮などさまざだ。これだけの広がりを見せながら、中国全国で同種の違法行為を行っていた店がわずか35店とは考えにくい。摘発されたのは「氷山の一角」と考えるのが自然だ。

 中国では以前から、「飲食店が客を依存症にしてリピーターにするために、提供する品に麻薬成分を混ぜている」との情報がしばしば流れた。2014年から15年初頭にかけても、摘発事例が相次いだと報じられた。

 今回の摘発により、「状況は改善されていない」と理解するしかない。

 中国では、外食店や飲食物として流通する商品に、ケシがら以外にも、覚醒剤や依存性が出る医薬品を混入する例があるとされる。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)