ミリオネア投資家の意外な共通点
日常、見た目、キャリア-ミリオネア投資家の共通点を調査。その共通点から「自分に億超えの資質があるか?」を感じてみよう。

◆日常編:自宅では堅実な日々を送り、遊ぶときはド派手にキメる!

 まずミリオネア投資家の日常で特筆すべきは、投資的に不利とされる「持ち家派」(45人)が1位に挙がったこと。「スーパーで買い物して自炊したり、普段の生活は質素な人が多い」(52歳・金融)、「自宅に何台もモニターがあるPCルームがある」(48歳・証券)といったコメントからは、まずは安定した自分の城を築くことで余裕をもって投資に臨んでいる姿が浮かび上がる。しかし、上位につけた2位「友人が多い」(43人)、6位「女性にモテる」(33人)といった要素からわかるとおり、人付き合いを怠ることはない。

 また、4位「外国人とコミュニケーションがとれる」(40人)というように、仕事以外の面でも海外の情報に触れていることが窺える。

「普段は地味でも、遊ぶときは桁違い。オフの期間は国内のリゾート巡りをしたり、投資以外にも多趣味ですね」(50歳・コンサルティング)と、日常生活から積極的に人脈を広げているからこそ、“カネになる情報”が集まってくるに違いない。

Q:ミリオネア投資家たちの日常生活における特徴は?(複数回答可)

1位 持ち家に住んでいる/45人
2位 友人が多い/43人
3位 車を持っている/43人
4位 外国人とコミュニケーションがとれる/40人
5位 定期的に運動をしている/34人
6位 女性にモテる/33人
7位 グルメに精通している/29人

◆ルックス編:基本はカジュアル中心も勝負所では高級ブランド

 昔ながらの金持ちといえば、ブランド物に身を包んだ脂ぎった中年紳士というイメージだが、1位「痩せている」(37人)、2位「カジュアルな服装」(29人)とあるとおり、現代のミリオネアたちはその外見に変化が生じている様子。「意外とさわやかで、見た目より若くみえる人がほとんど」(46歳・FP)というように、“金満”とはかけ離れた風貌だ。自己管理は必要不可欠。逆にそうでなければ、日常編で浮かび上がったようなリア充ぶりは発揮できない。

 そして、同じく日常編で特徴づけられたように「普段は質素」な彼らは、ブランド物にあまり興味がないらしいが、TPOに応じて彼らの装いは一変する。

「オフの日は、いつもジャージの上下。でも、商談に行くときは、高級スーツで決めている」(59歳・不動産)

 カジュアルとフォーマルを極端なほどに使い分け、ここぞという局面に全力で投資。勝負事の肝が押し引きにあるとすれば、彼らは普段から徹底しているのだ。ノーブランド志向が目立つが、5位の「鞄がブランド物」(24人)という特徴も、ファッションの中で鞄がもっとも使い回しが利かないので、柔軟に対応すべくフォーマルに寄せている機転ゆえのこと。

 また、3位「メガネをかけている」(28人)にも、ミリオネアらしさが。

「普段は話し方も穏やかだけど、メガネ越しにすべてを見透かすような人間離れした眼力を感じることがある」(60歳・宝飾販売)

 気取らない好人物的な風貌に、ただ者ではない眼力を備え、オンとオフでメリハリを効かせる。これが平均的ミリオネア投資家のルックスといえよう。

 実際に取材に応えてくれた個人投資家の多くも、カジュアルな服装にメガネという要素は共通していた。物腰は柔らかいが、ビジネスの話ではよどみなく回答する姿が印象的だった

Q:ミリオネア投資家の見た目における特徴は?(複数回答可)

1位 痩せている/37人
2位 カジュアルな服装をすることが多い/29人
3位 メガネをかけている/28人
4位 背が高い/25人
5位 鞄がブランド物/24人

◆ビジネス編:行動時間を効率的に活かし精力的に情報を収集!

 これまで口々に「オンとオフで別人になる」ことが見えてきたミリオネア投資家。では“オン”であるビジネスシーンでは、どのような行動を取っているのか。

「とにかくタフですね。昼夜を問わず、有益な情報があれば駆けつけてくる。いつ寝ているのか心配になるくらいです」(39歳・金融)

 特徴として真っ先に挙がったのは、頭脳明晰さではなく、1位「睡眠時間7時間以下」(55人)というタフさだ。

「といっても、無駄にオフィスにいるわけではありません。ただ、必要なときに平気で徹夜できる。また、オフィスにいないときも、睡眠時間を削ってセミナーや交流会に出かけるなど、何かしら動いています」(43歳・証券)

 そう、彼らは単純に寝ないだけでなく、行動時間を効率的に活かすことに長けているのだ。もともと2位「情報収集は活字メディアまで網羅」(44人)、3位「投資関連以外のトピックも見逃さない」(38人)といった情報に貪欲な人間が、持ち前のタフネスでより多くの情報を得る努力をすれば雲泥の差が生まれる。しかも、5位に挙がったように、「毎日のルーティンとして行っている」(27人)となれば尚更だ。

「やむをえず徹夜が続いたとしても、仕事や投資など決まったルーティンを絶対に崩さない。キング・オブ・ストイックですね」(45歳・外資)

 仕事におけるムラをストイックに排除し、常に高いパフォーマンスを発揮できるスタイルを確立・遵守する。これは同時に、投資における収支の安定化に繋がる重要な要素でもある。

Q:ミリオネア投資家の仕事面での特徴は?(複数回答可)

1位 睡眠時間は7時間以下/55人
2位 情報収集では新聞や雑誌など活字メディアも活用する/44人
3位 投資関連でなくともテレビや雑誌を積極的に観ている/38人
4位 投資は独学で学んでいる/28人
5位 毎日決まったルーティンで仕事や投資をする/27人

◆キャリア編:学歴よりも“生きた情報”を掴めるか否か!

 様々な理論が飛び交う投資の世界。さぞ高学歴ばかりかと思いきや1位「投資開始は30歳以下」(44人)、2位「理系出身」(41人)と、「数字に強く若くして投資に目覚めた」人が多いことに気付く。

「10代から投資を始めたミリオネアは、文系だけど非常にロジカルな思考をする人で、将棋が強い」(42歳・ホテルマン)、「高卒ですが、投資にハマってからは何十冊も専門書を読破している」(34歳・不動産)

 また、3位「転職経験」(38人)や5位「留学・海外勤務経験」(28人)など、“生きた情報”に触れ、知識を体に染み込ませているのも特徴だ。

「転職を繰り返し、『さまざまな業界に精通して、独自の読みを加えられた』と語っていました」(45歳・ブランド品販売)

 刻一刻と変化する投資の世界を生き抜くには、実地見聞も欠かせないのだ。

Q:ミリオネア投資家のキャリアの特徴とは?(複数回答可)

1位 投資を始めたのは30歳以下/44人
2位 理系出身/41人
3位 転職経験がある/38人
4位 管理職の経験がある/29人
5位 留学や海外勤務の経験がある/28人
6位 営業など外回りが多い/多かった/20人
6位 資格を持っている/20人

 海外への赴任経験や外勤といった要素が、ミリオネア投資家たちを偏った思考から開放していた

◆SNS編:あくまでサブ的な位置づけ。情報源としては信用せず

「交友関係が広く、活発に更新して人脈を育てているようです」(43歳・不動産)、「データしか信じないので、SNSには興味がないそうです」(50歳・営業)

 このようにSNSに関しては、1位「友人、フォロワーが多い」(30人)、2位「そもそも登録していない」(23人)が上位にきたように、投資スタイルによって極端に分かれた。人脈からの“生きた情報”を重視するタイプは前者、独自の“投資ロジック”を重視するタイプは後者であろう。ただし、前者であっても投資のコアな部分を公開するのではなく、プライベートに関する投稿も多い。「時事に関して情報同士の因果関係を分析している」(51歳・弁護士)というように、自分の思考を整理する手段として活用しているようだ。

 ちなみに「投資家同士のやりとりで炎上する」(42歳・金融)など、同業とはあまりソリが合わない様子。唯我独尊を貫いてこそミリオネアとなれるのかもしれない。

Q:ミリオネア投資家のSNSにおける特徴は?(複数回答可)

1位 友人、フォロワーが多い/30人
2位 そもそもSNSに登録していない/23人
3位 仕事よりプライベートに関する投稿が多い/22人
4位 時事やニュースに関する投稿が多い/20人
5位 仕事関係の人に積極的に友達・フォロー申請をしている/17人

 ばらつきのあったSNSの使用だが、メインの情報源ではないという点に関しては共通していた。オリジナリティが最大の武器であるミリオネア投資家にとって、他者の意見は重要ではないのだ

※証券、金融、不動産関係者や外車ディーラー、宝飾や高級飲食店などで勤務し、投資で純資産1億円以上の顧客・友人を持つビジネスマン100人を対象にアンケートを実施
― ミリオネア投資家の(秘)戦略 ―