中国メディア・澎湃は19日、冬になると日本の幼稚園などで「裸の鍛錬教育」が行われることについて「中国の保護者はこれに学ぶべきか」とする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF) 

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 中国メディア・澎湃は19日、冬になると日本の幼稚園などで「裸の鍛錬教育」が行われることについて「中国の保護者はこれに学ぶべきか」とする記事を掲載した。

 記事は、先日熊本県の幼稚園で上半身裸になった園児たちによるマラソン大会が行われたと紹介。摂氏4度という寒さの中、上半身裸に短パン姿で園児たちが走る姿に、「体と心を鍛えられる」との賛成意見が出る一方で、幼児の健康を損ないかねないとの声も出たと伝えた。

 また、「見たところとても『残酷』」な「裸マラソン」が日本国内の一部で「伝統」となっており、ほかの地域の幼稚園でも同様な鍛錬が行われているとした。さらに、このような風潮が中国国内にも入り始めており、北京で昨年末に上半身裸のマラソンが開かれて70人の児童が参加、保護者が「根性が鍛えられれば」と語っていたことなどを紹介した。

 そのうえで、上海市の小児科医師が「なれていない子が突然やれば、簡単に風邪を引いてしまう」とし、北京体育大学の専門家も「長期的で適度な鍛錬は適応能力を鍛えられるが、子どもに極端な環境でのガマン訓練をさせるのは勧められない」と語ったとした。さらに、すぐに汗を拭いて着替える、屋内で温かい飲み物を飲ませるといったケアにも留意する必要があると伝えた。

 記事のコメント欄には、ある中国ネットユーザーが「どうぞ中国の東北部に来てやってくれ」というコメントを残している。氷点下数十度という環境でやってみろ、という意味あいだが、それは「単に日本で行われている子どもの裸の鍛錬を真似すれば、中国の子どもの心身も鍛えられる」という考えの浅はかさを示すものとも言える。

 日本での「裸の鍛錬」はあくまで参考として捉える。子どもの心と体を鍛えるうえで、現地の気候や習慣、文化にもっとも適した方法を考え、実行することこそ、真の「学ぶ」姿ではないだろうか。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)