背番号9を背負うストライカーは、準々決勝に間に合うのだろうか――。グループリーグ第2節タイ戦で値千金の先制ゴールを叩き込んだFW鈴木武蔵(新潟)だったが、その試合中に負傷。股関節痛により、第3節サウジアラビア戦の前日練習は「一日安静。絶対安静」(手倉森誠監督)し、その後も別メニューで調整を続けた。

 翌日に準々決勝イラン戦を控えた21日も、一人だけ別メニューをこなす。練習後の取材では「良い状態にはなってきたと思います。出るか出ないかを決めるのは監督なので、準備はしています」と答えた。指揮官は「負ければ終わりなので出る覚悟を持っているだろうし、やってもらうと声を掛けている」とたとえ万全でなくとも、状況次第でピッチに送り込むことを示唆。

 別メニューでの調整が続く中でも、イラン戦へのイメージを膨らませている。「試合の映像を見ていても、相手のラインは高いと感じますし、そこは一番意識しないといけません。アバウトなボールを裏に出したら行けると思っています」。相手守備網を自慢のスピードで切り裂く姿をピッチ上で披露するため、ただ準備を進める。

(取材・文 折戸岳彦)


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