20日、過激なシーンやせりふで注目を集めようとする粗悪な韓国ドラマが増加し、制裁措置も実効性がないとの報道に、韓国のネットユーザーがさまざまなコメントを寄せている。写真はドラマ「冬のソナタ」のロケ地、南怡島。

写真拡大

2016年1月20日、韓国・聯合ニュースによると、テレビ局間の激しい視聴率競争の弊害か、過激なシーンやせりふで注目を集めようとする粗悪な韓国ドラマが増加している。放送通信審議委員会(放審委)が審議の都度、制裁措置を取っているものの、歯止めが利いていない。

放審委によると、昨年、地上波テレビ番組で同委が制裁を決めたものは20件で、7件だった14年と比較すると、一気に3倍近くに増加している。内訳をみると、「勧告」「意見提示」といった行政指導は11件、「関係者の懲戒」「警告」などの法的制裁は9件。行政指導より重い法的制裁の対象となったものの大半がドラマで、MBC・SBSの2局で8件に上った。

ドラマでよく問題とされるのが、非倫理的な行為や過激なせりふだ。例えば、30%前後の視聴率を誇る「私の娘クム・サウォル」では、子どもが良い家に引き取られようとうそを重ね、ついには実の父親を命の危険にさらすといった展開が指摘対象に、また「狎鴎亭白夜」では、息子の結婚に反対する親が嫁となる女性に「虫けらのよう」「人間とは思えない」などの暴言を繰り返す点が問題となった。

こうした状況に、ある専門家は「実効性のない制裁よりも、良いドラマを作れるような環境づくりへの支援が必要だ」と述べている。

この報道に、韓国のネットユーザーからは次のようなコメントが寄せられた。

「制裁なんて意味がない。こんなドラマの作家を雇用できないように、法で規制すべき。彼らが筆を折らない限り、粗悪品が消えることはない」
「視聴者が悪いドラマを見ないのが一番。粗悪なドラマが続くのは、それを消費する人がいるからだ」
「なぜだか分からないけど、確かに最近のドラマは最悪。全然見たいものがない」

「作家やプロデューサーは、見えない社会規範を犯している。自分たちの今後を心配した方がいい」
「韓国ドラマは、ほとんど1人の作家が書いていると言ってもいい。どのテレビ局でも内容はみんな同じ。出生の秘密に記憶喪失、主人公を苦しめる悪女…」

「地上波はケーブルテレビよりも質が悪いよ」
「確かに、いつからかケーブルと地上波が逆転した」
「少しでも話題に上ろうと、他のドラマよりも注目されようと、だんだん過激なせりふや設定が増えてきたんだと思う」(翻訳・編集/吉金)