“準々決勝の壁”に挑むU23代表…手倉森監督「悔しさのパワーを注ぐ」

写真拡大

 22日に行われるAFC U−23選手権カタール2016(オリンピック・アジア最終予選)準々決勝で、U−23日本代表はU−23イラン代表と対戦する。一発勝負の大一番を翌日に控え、U−23日本代表を率いる手倉森誠監督が記者団の取材に応えた。

 リオデジャネイロ・オリンピックを目指すU−23日本代表は、2012年のU−19アジア選手権、2014年1月のAFC U−22選手権、同年9月の第17回アジア競技大会で準々決勝敗退を経験。また、2014年のU−19アジア選手権でも、今大会に参加しているFW南野拓実らを擁しながらも“準々決勝の壁”に阻まれた。手倉森監督は、「今大会の準々決勝のために、これまでの準々決勝で負けさせられてきたと思っています。プレッシャーにならないようにと考えるためには、準々決勝で悔しい思いをしてきた、悔しさのパワーを明日注げればいい」と前向きに述べた。

 2014年のチーム始動以来、先制された試合で勝利を収めていないことについては、「先に取らせない。その1点」とコメント。「必要なことしか目の前では起きないという話をよくしている。悔しいことしか経験していないチームですから、悔しい思いをしっかりと喜びに変えられるように戦っていくだけです」と主張した。

 そして、「彼らが何かを成し遂げたとき、日本サッカーの成長力は絶対に増しますから、そういった使命感も持たせてあげたい。決して後ろ向きにならずに、自分たちに力があるんだと信じ込ませて、挑ませたい」と、オリンピック出場権獲得へ向けて語っている。