お酒を飲むなら、体を温めるものをチョイス! この冬は手作り漢方酒で体ぽかぽか

写真拡大

新年会などの飲み会が多い1月。「お酒を飲む場合は、体を温めるものを選びましょう」とアドバイスするのは、漢方養生法に詳しいタイチ(太極拳)のインストラクターのホシナミさん。そこで、冬の体のケアにもなるお酒の選び方について教えてもらった。

東洋医学では健康を維持するうえで、食品の性質を「体を冷やすもの」と「体を温めるもの」に分けて考えるのだとか。これはお酒でも同様で、冷えが原因で不調があらわれやすい冬は、できるだけ体を温めるお酒を選ぶのがおすすめ。

「主にお米が原料のお酒は体を温め、麦が原料のお酒は体を冷やすとされています。これは、お米には活力を補う働きがあり、麦には炎症などの余分な熱を取り除く作用があると考えるためです」(同)

体を温めるお酒は、紹興酒、焼酎、日本酒、赤ワインなど、体を冷やすといわれているのは、ビール、白ワイン、ウイスキーなどだそう。アルコールには利尿作用があるため、お湯割りにして飲むと、体が温まるだけでなく脱水予防にも。自宅で飲む場合には、シナモンやコショウなどの体を温めるスパイスを加えた即席漢方酒を手作りするのもおすすめ。

「漢方では桂皮(けいひ)と呼ばれるシナモンは、体を温める生薬で、血行促進効果があるとされています。また、黒コショウは辛み成分のバイオぺリンを含み、これには血液の流れをよくしたり、代謝を上げたりする働きがあります」(同)

そこで、シナモンと黒コショウを一緒にいただける「漢方サングリア」の作り方を教えてもらった。

「熱湯消毒した保存容器に、スライスしたリンゴとオレンジを適量、乾燥イチジク10個、黒コショウ20粒、シナモンスティック2本、ガムシロップ大さじ4杯、赤ワイン1本(750ml)を入れるだけ。密閉して冷蔵庫で5日ほど置けば出来上がりです」(同)

乾燥イチジクはプロテアーゼというタンパク質を分解する酵素を含み、これが消化を助けるため、胃腸の働きをよくするそう。水にとけやすい食物繊維のペクチンも含まれているため、便秘ぎみの人にも役立つはず。

「そのまま飲んでも、温めてホットワインにして飲んでもOKです。体が冷えて代謝が悪くなっているなと感じたら試してみてください」(同)

お酒は適量であれば血行を促して、ストレスの緩和にもなるもの。この冬は、手作りの漢方酒でぽかぽかの体を手に入れよう。

ホシ ナミ
タイチ(太極拳)スタジオ認定インストラクター。舞台を中心に女優、モデルとして活動。現在は、タイチの奥深さに魅了され、タイチガールとしてもメディアへ出演中。漢方養生法に精通し指導をしている。