イラン戦の前日会見に臨んだ手倉森監督。破壊力のあるイラン攻撃陣に警戒心を見せた。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 リオ五輪アジア最終予選の準々決勝・イラン戦は1月22日、日本時間の22時30分にカタール・ドーハのアブドゥラー・ビン・ハリファ・スタジアムでキックオフされる。同21日の練習前には、手倉森誠監督が前日会見に臨んだ。
 
 この2年、あらゆるカテゴリーで日本を阻み続けてきたベスト8の壁――。U-23日本代表にとっても例外ではなく、リオ五輪出場のチケットを手に入れるためには、なんとしてでも越えなければならないハードルだ。決戦を前に、気迫のこもった言葉が指揮官の口から飛び出した。
 
「間違いなく厳しいタフなゲームになる。準々決勝のなかでもイランと日本の試合は見応えのあるものになるはず。組織的にも戦術的にもスキル的にも高いものが求められるなかで、ミスをしたほうが負けるゲームになる」
 
 相手の強さも認めたうえで、「とにかくイランを倒して準決勝に進むことだけを考えて、90分もしくは120分を戦い抜く」と、場合によっては延長突入も辞さない構えだ。
 
 イランとは2014年1月にオマーンで開催されたU-22アジア選手権のグループリーグで対戦し、3-3の引き分けに終わっている。この時、日本は五輪予選を見据えて現代表の主力である21歳以下の選手たちで臨み、イランは規定通りU-22代表で臨んでいた。当時とメンバーが異なるとはいえ、実力的に拮抗していることは確かだろう。
 
 指揮官は警戒すべきは誰かと問われ、「正確に名前を把握していない(笑)」とはぐらかしたものの、アタッカー陣に対しては強い警戒心を示した。
 
「怖い選手はものすごく揃っている。とくにアタッカーは破壊力があると感じている。CFとサイドにはスピードのある選手がいるし、自由を与えてはいけない」
 
 前回対戦が示すように、イランは“取られたら取り返す”力のある攻撃陣を前面に押し出したサッカーを展開してくる。とりわけ左サイドを務める攻撃的MFのトラビは、すでにA代表でも活躍し、昨年10月の日本とのテストマッチでもゴールを決めている厄介な相手だ。
 
 とはいえ、手倉森監督は相手がこうした強敵だからこそ抑えたいと意気込む。
「力のある選手を抑えた時の自信は、日本の力として落とし込める。そういうことを獲得するために、彼らを抑えたい」
 
 アトランタ五輪以来、5大会連続で掴み取ってきた五輪の出場権。まずはイランの強力アタッカー陣を封じ込んで鬼門の準々決勝突破を果たし、ノルマ達成へ王手をかけたい。