専門誌では読めない雑学コラム
木村和久の「お気楽ゴルフ」連載●第38回

 今年は暖冬とはいえ、冬には違いありません。これから2月にかけては、そこそこ寒くなると思います。

 この時期のゴルフは、どうすべきでしょうか。

 以前は、ゴルフ週刊誌にラウンド体験記を書いていたので、1、2月の寒い時期であっても、毎週ラウンドするのが当たり前でした。でも今では、プレーする必要性がなくなって、好きにスケジュールを組めるため、1月は2ラウンドのみです。初打ちをしたのと、コンペの幹事で出席したぐらいですか。

 1年で最も寒い2月は、ラウンドする予定はありません。誰か、タダで沖縄にでも連れていってくれるならプレーしますが、そんなことはないでしょうから、休みます。

 そもそもゴルフは屋外スポーツですから、オフシーズンがあって当たり前です。国内のプロツアーだって、試合が始まるのは3月に入ってから。野球で例えるなら、1、2月はキャンプ、オープン戦の時期と考えればよろしいかと。

 まあ、我々アマチュアゴルファーは万年オープン戦ですから、特にこの時期はすごく暖かい日が続いたりして、伊豆とか房総半島とかでやるゴルフに誘われたら、プレーすればいいんです。

 それでも事情があって、この1、2月の間にゴルフをしなければならない人がいますから、そういう方々に向けて、寒い時期のラウンドにおける注意事項を述べたいと思います。

 冬のゴルフでありがちなのは、着膨れして体が回らなくなることです。とりわけ昭和の人は、よく服を着込みますね。余りに着すぎて、見た目が"ドラえもん"とか、ミシュランタイヤのキャラクターのようになったりして大変です。

 今では、フリースもあるし、ヒートテックなど薄くて動きやすいアンダーウェアもあるので、そこらへんを着こなして、ぜひ薄着でラウンドしてください。

 プレーにおけるポイントはいろいろとありますが、まずはボールが冷たくなって飛びません。あれは、ほんと不思議です。卵でも温めるかのように、カイロなどでボールを温めてからプレーする人がいますが、しないよりはマシですか。

 アイアンの番手は、1番手大きいのを使用して、飛ばない対策をしっかりと整えておきましょう。そして、芝生は枯れていますから、ボールはなかなか上がりません。アプローチは、転がしが基本ですね。

 プレー中、何が困るかって、寒さで指の感覚がなくなるのが、一番つらいです。私は冬場になると、右手にも指だけ出ているグローブをはめます。さらに、ポケットカイロは2個持ちが必須ですね。以前、地元・宮城で冬のゴルフをしたのですが、ほんと寒かった......。あのときは、背中にカイロを貼って、スコットランドに来たと思ってプレーしましたけど。

 寒さ対策は万全と思っていても、思わぬ落とし穴に遭遇することがあります。私なんか以前、余りにも寒いのでポケットに両手を突っ込んで歩いていたら、斜面で足を滑らせて捻挫。1週間くらい、歩けない状態になりました。

 現場は、ティーグラウンドの前にある、あの小さな斜面ですよ。段差は30cmほどでしたが、冬の枯れ芝はよう滑るんですわ。「あれ〜、なんか足がとられるぅ〜」と思ったら、ギクッといった具合でした。

 捻挫をやらかしても、当日はまだ足が結構動くんです。それでも、泣く泣くオートマの車を運転して家に着く頃には、もう腫れ上がって風呂にも入れません......って、風呂は入っちゃダメでしょ。

 そんなわけで、冬のゴルフの際は、寒くても必ずどちらかの手を出して歩いたほうがいいでしょう。そうしないと、思わぬことが起こりますので、ご注意を。

 冬は、いっそ「ゴルフはしない」という考えは、決して間違っていません。ですが、アマチュアの場合、春になっていきなり"現場復帰"しても、なかなかエンジンはかからないものです。ですから、ラウンドはしなくても、アイドリング程度のことはしておきましょう。

 理想は、月に2回ぐらいは練習場に行くことですね。最近の練習場は、各打席にヒーターがついていたりしますから、寒くないですよ。

 私の個人的な考えですが、冬場のゴルフ練習場は、フィットネスクラブの代わり、と考えています。内容よりも体を動かすことが大事。そう考えると、気が楽です。フィットネスクラブへ行くのとは違って、着替えもないし、正味1時間もかからないし、便利このうえありません。

「練習に行くのも面倒だ」という方は、ストレッチを兼ねた素振りなんてどうでしょうか。それだけやっておくだけでもだいぶ違います。パターマットで、2mの距離をパターで真っ直ぐ打つだけでも結構かと。

 何にしても、ゴルフに関連した動きをさせておかないと、体が忘れてしまいますから。猫の匂いつけと一緒のようなものですね。

「いやいや、冬の間はゴルフを忘れたいんだ」という方もいます。これはもう、お好きにどうぞ。

 ただ、体だけは動かしましょう。石川遼選手も、冬場にスキーをやったりして、体力作りに励んでいました。

 ジョキング程度でいいと思いますが、それさえ嫌な人は散歩でも十分です。人間、寒いと体を動かさなくなりますが、とにかく何かしましょうよ。

木村和久●文 text by Kimura Kazuhisa