サウジアラビア戦では1アシスト。次はゴールで勝利に貢献するつもりだ。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 1月20日、グループリーグ最終戦のサウジアラビア戦に先発した南野は、後半開始早々に鋭いドリブルで右サイドを突破し、丁寧なラストパスで井手口のゴールをアシストした。初戦の北朝鮮戦では先発するも62分で交代となり、第2戦のタイ戦は78分から登場したがさしたるインパクトは残せなかった。
 
 なかなか波に乗り切れなかった男はサウジアラビア戦後、「なにか結果がほしかったので、アシストをできたのは個人的に良かった」と、安堵の表情を浮かべた。
 
 一夜明け、リカバリーを兼ねた練習後には、決勝トーナメント初戦(準々決勝)のイラン戦に向け「昨日の試合はチャンスもあったし、点を取れそうな雰囲気があった。良いイメージは自分のなかでできているので、それを決勝トーナメントで出せれば良い」と自信を覗かせた。
 
 そして、負ければ終わりの決勝トーナメントの戦いについては「メンタル的に全然違う状況になると思うが、いつも通りやれれば結果はついてくるはず。個人的にというよりはチームとして良い距離感で、昨日みたいにボールをつなぐことができたらチャンスは来ると思う。あとは守備のところでしっかり個の対応を意識したい」と話した。
 
 五輪に出場できるのは、わずか3か国。日本は次戦の準々決勝に勝ち、準決勝もしくは3位決定戦で勝利を得なければいけない。過酷な戦いのなかで南野はやはりアシストだけでなく、ゴールもほしいと言う。
 
「決勝トーナメントになったら1点の重みが変わってくる。そのなかでゴールを奪えれば自分にとっては凄くプラスになる」
 
 調子は「良くなってきている」と認める。グループリーグ3連勝とチームが勢いに乗るなか、海外組として周囲に影響を与える南野がゴールを挙げれば、日本はさらに流れに乗れるはずだ。
 
 サウジアラビア戦で、すでに布石は打った。あとは訪れるであろうチャンスを冷静に決め、歓喜の瞬間を迎えるだけだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)