Doctors Me(ドクターズミー)- 【妊活心理カウンセラーのコラム2】Vol.1:妊活中のメンタルケアでストレスによる不妊を防ごう!

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妊活中の女性、ご夫婦のメンタルケアをおこなっている心理カウンセラーの今井さいこです。今回から10回にわたり、妊活中に多い悩みに対するメンタルケアをお伝えしていきます。

「妊活」という特性上、悩みを打ち明けられずに孤独感を感じる方が多いです。コラムを通じて「前向きな妊活」をする妊活WOMANさんが増えれば嬉しいです。

第1回目の今回は、メンタルケアをきちんとすることで防げる不妊がある、というお話です。「ストレスで妊活がうまくいかない」と悩んでいる妊活WOMANさんの参考にしていただきたいと思います。

妊活とストレスの驚くべき関係


妊活中にストレスを抱えるのは良くない、ということはなんとなく知っている方も多いのではないでしょうか。このことを明確にしたのが、オハイオ州立大学の免疫学の学者が率いる研究チームが一昨年発表した「不妊とストレスに関する研究」の結果です。(※1)

その研究結果とは、ストレスを抱えている女性は毎月29%妊娠の可能性を低くしており、不妊の可能性が2倍以上高くなる、というものでした。

つまり、ストレスを抱えている女性は、ストレスを抱えないようにすることで、毎月29%妊娠の可能性を高め、不妊の可能性を2倍以上低くすることができる、ということです。

では、今抱えているストレスをどうすれば減らすことができるのでしょうか?

妊活中のストレスとの付き合い方

「ストレス」と一言で言ってもその原因は様々です。夫婦関係、仕事、人間関係、友人関係、置かれている環境など。

ストレスを減らすためには、まず、ご自身のストレスの原因を知ることが大切となります。思い浮かぶものを紙に書き出してみましょう。書き出す個数に制限はないので、思いつく限り全て書き出してみてください。終わったら、書き出したものを見てみましょう。そして、その横にそのストレスによって感じる感情を書いてみます。

例えば、妊活中のストレスの原因で多いものに「妊娠をしないことが自体ストレスだ」というものがあります。この気持ちを紐解いていくと「妊娠をしないことで感じるマイナスの感情」が本当のストレスの原因となっていることがほとんどです。

例えば、「今月は妊娠できなかった」という事実があった場合、

・これだけ努力してきたのにダメだったことが悔しい
・先月もダメだったから連続して妊娠できなかったことが悲しい
・妊娠できない体なのではないかと不安を感じる

など、事実の裏には必ず感情があります。この感情をケアしていくことが妊活中のメンタルケアになります。

「気づかなかった感情に気づき、認め、受け入れること」がメンタルケア


紙に感情まで書き出していくと、自分では思っていなかった感情や思いに気づくことがあると思います。

「え、私、こんなことにショックを受けていたの?」

ということも出てくると思いますが、そういう自分の気持ちに気づいたことがまずはメンタルケアの第一歩です。そして、「私はこういう感情をもっていたんだ」ということを認め、「これも私なんだ」と受け入れることが大切です。

「今はどうしてもこの感情を受け入れられない」というものもあるかもしれません。例えば、周囲の妊娠報告に対する妬みなど、自分にこんなブラックな部分があったのか、と思うとショックで受け入れがたいと思います。

そういう時は、その場で受け入れる必要はありません。

先ほども書きましたが、「こういう感情を私ももっているんだ」と気づいたことが第一歩です。受け入れられる準備ができたらその気持ちを認め、受け入れましょう。気持ちが軽くなりますし、ショックだった心が癒やされる感覚がわかると思います。

その気持ちをなかなか受け入れる準備が出来ない時には、同じ環境の仲間と話したり、私のような専門家に頼ることも1つです。

「ストレスを溜めない」ことで防げる不妊があるのですから、妊活中はメンタルケアも優先事項の1つとしてやってみてくださいね。

〜カウンセラー:今井 さいこ〜

※1 出典:「human reproduction」http://m.humrep.oxfordjournals.org/
(論文要旨 http://m.humrep.oxfordjournals.org/content/early/2014/03/06/humrep.deu032.abstract)