下半身をしっかりと使ったスイングが上田の最大の特徴(撮影:米山聡明)

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 昨季の国内女子ツアーの優勝者の活躍を振り返り、強さの要因を探る“Playback LPGATour2015”。第21回目はツアー優勝こそ果たせなかったものの女子4大ツアー対抗戦『THE QUEENS presented by KOWA』でキャプテンとして日本チームを引っ張り優勝に導いた上田桃子。昨季トップ10入り16回と安定した成績を生み出す上田のスイングの特徴を探る。
【解説】分厚く押せるインパクトを実現する桃子のスイング連続写真(計10枚)
 上田の帯同コーチとして1年間プレーを支えた辻村明志氏は、上田の優れた点を「下半身から生まれる爆発力をボールに伝えられるセンス。特徴であるドローボールは“小さな体で少しでも前に飛ばしたい”という気持ちから工夫を重ねて作られたものです」と語る。
 下半身でパワーを生み出せるのは、アドレス時の下半身での狙い方がはっきりしていることによるという。「どういう球を打ってくるかはアドレスを見ればわかります。僕は彼女に““アドレスした時点で80%の結果は決まっている。結果は答え合わせのようなものだ”とコーチングしていますが、下半身で狙うためアドレスに重きをおき、股関節から股関節に移動する意識で下半身をしっかりと使えている(辻村)」。加えて重心の高さを“ボールよりも低い地面の中に合わせる”ことにより、上半身の脱力へと繋がり、分厚く押せるインパクトへと伝達していけるのだ。
 「また彼女のリズム感は生命線。スイング作りにおいて“形よりリズム”“美しさより内容”を一番大切にしている。アマチュアの方に参考にしてほしいのは、スイング作りは“トップの位置はココ!”とかパーツで考えるのではなく、一連の動作の中で着手してほしいことですね(辻村)」。
 (1)重たいバットや2本に束ねたクラブを下半身でスイング、(2)軽い棒や逆さまにしたクラブを上半身のしなやかさでスイング、この(1)(2)を交互に繰り返すことで、力強い下半身としなやかな上半身のバランスのとれたスイングを身につけることができると辻村氏。練習場での球を打つ前のウォーミングアップとして取り入れるのもいいだろう。

解説・辻村明志(つじむら・はるゆき)/1975年9月27日生まれ、福岡県出身。ツアープレーヤーとしてチャレンジツアー最高位2位などの成績を残し、2001年のアジアツアーQTでは3位に入り、翌年のアジアツアーにフル参戦した。コーチ転身後はツアー帯同コーチ、キャディとして上田桃子、濱美咲らを指導。今季は上田の出場全試合に帯同し、様々な女子プロのスイングの特徴を分析し、コーチングに活かしている。プロゴルファーの辻村明須香は実妹。
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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