1か月間ゴミ捨て不要なロボット掃除機「トルネオ ロボ」が“おまかせ力”を強化!!
家事の負担を軽減できることから人気の高いロボット掃除機だが、すべてをおまかせにはできない。床のゴミはロボット掃除機が取ってくれるが、溜まったゴミを捨てるのは人の役目となる。その手間を減らそうと2014年に発売されたのが、東芝「TORNEO ROBO(トルネオ ロボ)」だ。集めてきた本体のゴミを充電台にあるダストカップに取り込む「ダストステーション」を備えており、約1か月間ゴミ捨て不要を実現。そんな「トルネオ ロボ」に、新モデル「VC-RVS2」が誕生した。ダストステーションの構造が一新されたほか、隅の掃除にも強くなったという。セミナーで見てきた仕組みを解説する。
2月上旬発売予定「トルネオ ロボ VC-RVS2」には、グランホワイトとグランレッドの2色が用意されている。市場想定価格は12万円前後(税別)
本体のゴミを回収するダストステーション
ロボット掃除機が集めてきたゴミを充電台のダストカップに吸引する装置(ダストステーション)を備えている点は前モデル同様だが、VC-RVS2のダストステーションには同社キャニスター型最上位機「TORNEO V VC-MG900」と同じサイクロンシステムが採用されている。従来はゴミを吸ってダストカップに移動させていただけだが、新モデルでは遠心力で微細なゴミもしっかり分離して圧縮できるようになった。大きな差に感じないかもしれないが、微細じんまで分離できるということは排気がクリーンになるうえ、ダストボックス自体の目詰まりも低減。つまり、強い吸引力が持続し、ダストボックスのメンテナンスの頻度も少なくなることにつながる。さっそく、ゴミの回収とメンテナンスについて見ていこう。
ダストステーションには、キャニスター型のサイクロン掃除機でよく目にする形のダストカップが装備されている
掃除中のゴミは本体内のダストカップに蓄積。ダストステーションに戻ると本体の裏面にあるフタが開き、中のゴミがダストステーションに吸い込まれる
掃除終了からゴミ回収が始まる様子は、下の動画でチェックしてほしい。掃除機1台分の性能が入っているとメーカーが語るだけあって、吸引&遠心分離されている際の運転音はキャニスター型と同じぐらいの大きさだ。
ダストカップの中で大きなゴミが遠心分離され、その後、上にある複数の小さな筒で細かいゴミを分離。キレイな空気だけが排気されるという。また、ダストカップに溜まるゴミは遠心力で約1/5に圧縮される
ゴミがいっぱいになったらダストステーションの「メンテナンス」ランプが点灯するので、ダストカップを外して中のゴミを捨てる。頻度は、約1か月に1度程度
そして、ダストステーションには本体のゴミを集める以外にもう1つ便利な機能が用意されている。ダストカップがあるほうの下部に吸い込み口「ダストポケット」があり、ゴミを吸引してくれるのだ。とはいえ、ダストステーション周囲にあるゴミを除去するのではなく、フロアワイパーなどで集めたゴミを吸い込むためのもの。ロボット掃除機が入れない家具のすき間や、走行することができない棚の上を人の手で清掃した際に出るゴミをダストポケットで吸い込み、キレイにしようという発想だ。
ダストステーションの片側にだけダストポケットを装備。ダストポケットから吸い込まれたゴミは、ダストカップに溜まる
ダストポケットはボタンを押さないと稼動しない
フロアワイパーで床のゴミを集めるだけでなく、棚や家具の上を掃除したハンディモップを近づければ手を汚さずにモップに付いたホコリを取り除くことができる
汚れが気になった時には、本体、ダストステーションどちらのダストカップも水洗い可能。
ダストステーションにあるダストボックスには上部にフィルターが装備されているが、微細じんまで遠心力でしっかり分離するのでフィルターの汚れも少ないという
本体のダストカップは上部から取り出せる。フィルターも洗浄可能
どんなふうに掃除する?
日常的なゴミ捨ての手間が軽減できても、ゴミの取れ具合がいまいちでは意味がない。ここからはVC-RVS2の掃除力について解説していこう。
掃除の質を高めるために、まず強化されたのが壁際にあるゴミの捕集。前モデルでも壁際を判断すると走行スピードを落とし、赤外線距離センサーで壁との距離を2cm以下にして掃除する仕様となっていたが、VC-RVS2は従来よりもサイドブラシを延長化したことでより隅に届きやすくなった。
27個のセンサーが搭載されており、ゴミが多い所では念入りに掃除が行われる。また、これらのセンサーにより障害物への衝突緩和や段差からの落下も防止
本体から出っ張ったサイドブラシも、隅に届きやすくするための工夫。サイドブラシの最大幅が前モデルよりも約1cm広くなった
壁や障害物と接すると、出っ張っている部分が引っ込むようになっているので衝撃もソフトに。椅子の脚まわりといった家具のギリギリのところまで、しっかり掃除してくれる
長く伸びたブラシがどれほど壁際を攻めているかは、以下の動画でチェックできる。部屋の隅では左右に首振りさせるため、コーナーゴミは99%以上取り除くことができるという。
そして、部屋のもっとも広い面積となる平面の掃除も強化された。VC-RVS2には部屋をマッピングする機能は搭載されていないが、センサーを駆使して部屋の大きさを把握し、登録されている70以上の行動パターンから適した走行を選択して掃除を行う。この方法は前モデルと同じだが、モーターや風路が改良され、吸引風量が従来の約1.5倍となった。さらに、走行スピードも20%アップし、時短も実現。
幅広くカバーできるサイドブラシでかき集めたゴミを、回転ブラシで絡め取るとともに吸引する
回転ブラシは静電気の発生を抑える仕様となっているほか、床の凹凸にあわせて上下に可動する。床にピタリと沿うため、吸引力がキープできる
実は最初に紹介したダストステーションも、吸引力の維持に大きく関係している。というのも、ロボット掃除機の中にあるダストカップにゴミが入っていると吸引力はどんどん低下してしまう。しかし、VC-RVS2は掃除のたびに本体内のダストカップは空になるため、強い吸引力がずっと持続する。
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