2016年の診断系Facebookアプリは褒められたい欲求を利用した「激甘診断」が熱い+硬派なIQテストまとめ(世永玲生)

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こんにちわ。世永玲生(よなが・れお)です。Webマーケティングやコンサルティングを生業としてます。歴史好き、肉好き、ラーメン好きの博物館学芸員資格持ちです。

さて、年末に「Facebookアプリ」に関するセルフ防御術を書いてみたところ、1週間で1万シェア、最終的には1万5000シェアまで行ったので調子にのってまたFacebookネタです。Webマーケティングで診断系を作ったりする人にも少しは役立つ情報になれば良いなと。

​今回は「褒められたい」って衝動を利用した「激甘診断」についての記事です。おまけで、わりとガチ目のIQテストまとめもしておきますのでそちらも是非。

【ギャラリー】IQテスト (14枚)


具体的にはどんな内容なの?

診断系に関しては古くはガラケー時代から、また、Facebookアプリとしても初期から存在しており、既に時代遅れな気すらするレガシーなサービスです。

占い系の場合は、バーナム効果を駆使し「当たってる!」って思わせる仕組みを作るのが結構大変で、この辺ロジックとテキスト両方できる人は結構重宝され、僕も「三国志診断」のほか今でもたまに依頼をうけて制作してます。

さて、2015年から2016年にかけて、爆発的にシェアされているFacebook用診断テストが「簡単に診断できるIQテスト」です。

この診断アプリは前回の記事「人気Facebookアプリが持っていった情報とは? Facebookセキュリティーで見落としがちなセルフ防御術(世永玲生)」でも書かせていただいたvonvonのサービスですが、ログイン不要なものとなってますので、安心して遊ぶことができます。と、いうことでまずは診断してみましょう。

一問目はいきなりクイズ。これ、IQに関係あるの??と思いつつ、軽めのひっかけ問題になっているので要注意です。「にしむくさむらい、、、と、、後2月は〜」ってやるとひっかかります。

2問目からはこんな感じで簡単めなIQテストが続きます。
で、10問解いてから結果をみると・・・・↓

全問正解ですとこれ!なんとアインシュタインレベル!

「あなたのIQは高過ぎて測定が出来ないぐらいです。あなたのIQをもっと正確に診断するためにはもっとレベルの高いテストが必要です。あなたの脳に限界はありません!」

こんなこと言われてしまうと、いくらIQ高い人でも嬉しくなってシェアしちゃいますよね。

承認欲求のマーケティング利用って奴です。承認欲求という魔物の前には人は無抵抗なのは皆さんご存知だと思いますが、でも実はこのIQテスト、意図的にかなり下駄を履かせているんです。

とりあえず全問正解が出ましたので、意図的に1問間違えてみます。
1問間違えですと、IQ160が出まして、その後は2問間違え、3問間違えもIQ148と出ます。

問題自体は決して難易度が高いわけではないので、このサービスを利用したほとんどの人がIQ148以上と表示されているわけで

「こんな僕IQ高いわけないけど??」
「子供の頃は神童と言われてた」

なんてコメントとともに物凄い数のシェア数に協力してしまっているわけです。

ちなみに、高IQ結社で知られる「メンサ」の入会資格が上位2%のIQ(大体130〜135以上)なのですが、このグラフだと148で約上位2%となってまして、そちらでも下駄を履かせてるのがわかるかと思います。

ガチな有料版のオンラインIQテストでも3問間違えると130超えるか超えないかですし。

結果が悪くてもとにかく褒める!

もちろん、わざと間違えまくると悪い結果も出るようになってます。
ただしその場合も「褒める」姿勢は忘れてません。おもてなし感覚です。

「あなたのIQは平均より低い方です。でも心配しないでください!世界的な芸術家のアンディ・ウォーホールのIQは86。それでも彼は立派な作品を世の中に残したのです。また、日常生活で頭を使う活動を頻繁にすると、IQがもっと高くなる場合もあるそうです」

見てくださいこの全包囲「褒め」姿勢。
しかもこのIQテストは一般的なIQテストに比べて問題数が著しく少ないので、集中力が続かないようなユーザーでも、飽きることなく利用できます。

「気持よく利用していただき、承認欲求を満たしていただき、シェアにご協力いただく」というサービス提供者の気持ちが伝わってきます。

こういうサービスをやってる業者に限らず、せっかくサービスまで誘導できたユーザーさんには、出来る限りシェアでの拡散に協力して貰いたいわけですしね。

IQに引き続きEQも!

ちなみにこの手の診断系、IQテストだけではなくEQテストやエゴグラムバージョンも作られてます。
もちろん「vonvon」謹製。
EQとは心の知能指数と言われているもので、感情察知能力や、感情のコントロール、コミニケーションスキル等を数値化したものです。
採用試験の際にSPI以外に、EQテストを受けさせる某大手ゲーム会社とかがあったりします。

ということで、早速「エゴグラムテスト」をやってみました。

ちなみにIQテストの段階で「褒めマーケティング」なのはわかっているので、適当に連打してみます。

なんと完璧人間!!!!
今度は、一番上の項目を連打!!!

ワオ。完璧人間!!

ということで、こちらもまともに答えるとだいたい「勉強ができ性格もよく、何でもできる完璧な人」と出てそれをバイラル拡散に利用しているわけです。

ほかの会社やってないの?

程度の差はあれ、この「褒めマーケティング」は、早いところですと2014からやっているところがほかにもあります。

こちらは、バイアルメディアのクレイジーが2014年からやっている「5分でわかる「IQテスト」あなたの知能指数はいくつ?」が激甘というほどではないですが、かなり判定が甘めのIQテストを作っていまして、今もなおシェア&ツイートされるロングランとなっています。

ちなみに、FacebookログインだけでIQ結果を知らせてくれるサービスがありまして、そちらはログインするだけでIQが150です!とかIQ200です!とか気持ち良い結果を知らせてくれるのですが、、、、

ご覧のとおり、メールアドレスをもってくのが目的なサイトでなので、リンクは割愛させて頂きます。

ほかにも

恋愛IQが「157」!!だったり、生涯年収が50億だったりと褒めまくってくれて思わずシェアしたくなってしまう物が勢揃いです。

わりと硬派目なIQテストのご紹介

さて、ここまではわりと「マーケティングより」「バズ目的」のIQテストの紹介でしたので、真面目なIQテストのご紹介を。

◎IQTEST.DK

定番中の定番のiqtest.dkです。
前にやった時はたしか135だったのですが、問題を覚えていたようで今回は満点が出ました。
初見でこれが20分以内位で135出るとMensaに入れるレベルって話を聞いたことがあります。

図形認識&空間認識系ですので、数字の計算をして頭疲れたくないよ、なんて人にもオススメです。
ここのリンク、何故か昔からFacebookに貼れないのが謎です。
スタート画面で「Dansk」を選択するとカラーのIQテストも楽しめます。

◎IQ-TEST.cc
こちらもわりと定番、図形認識&空間認識系オンリーです。

iqtest.dkとほぼおなじ数字が出るとは思うのですが、問題が異なりますので、iqtest.dkをやってほかのIQテストもやりたくなった場合にはオススメです。

◎The Cambridge Brain Sciences

こちらは、各項目ごとに別のテストを受けることができるのが特徴です。
例えば、空間博能力だけあれば良い「Rotations」と言うテストですと、僕は過去に受けたユーザー数万人内の上位16人以内と診断されるのですが、ワーキングメモリが必要となる「Monkey Ladder」ですと天才チンパンジーのアイちゃんには遠く及ばず、一般的なチンパンジーの平均以下のスコアしか出ません。

何か1つが苦手でも、ほかのテストではもしかしたら世界でも有数の数値がでるかもしれません。

さてさて、最新のバイラルマーケティングテクニックから、IQテストまで脱線しつつまとめてみました。
IQは空間把握能力や、知的反射神経の偏差値みたいなもので、IQが高い=頭がいいってわけではなく、走るのが早いとか、絵を描くのがうまいといった特徴の一つでしかないわけですが、やっぱりそこを褒められると、誰でも嬉しくてシェアしちゃうって話でございました。