サウジアラビア戦ではこれまでの4-4-2ではなく、4-3-3を採用する可能性も。フィールドプレーヤーは、グループリーグ3戦で全員が出場することになる。

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 1月16日のタイ戦に勝利し、すでにグループリーグ1位突破を決めている日本にとって第3戦のサウジアラビア戦は新たな選手とシステムを試す機会となりそうだ。
 
 サウジアラビア戦に向けた前日練習では、股関節回りに炎症が見られた鈴木はホテル待機となり、タイ戦で右足を打撲した室屋も別メニュー。北朝鮮戦、タイ戦でともにフル出場した岩波と遠藤は途中からランニングメニューに移り、この4人の出場はないと見て良いだろう。
 
 そのなかで手倉森監督は「システムはいろいろ変わります。ひとつ違ったシステムでスタートしたら、途中から戻すのか、そのままにするのか、メンバー交代などによって変更します」と話す。この言葉から考えれば、通常の4-4-2ではなく、タイ戦の途中にも考えたという「3ボランチ」(手倉森監督)を採用した4-3-3でスタートする可能性がある。
 
 4-3-3であれば、GKには2戦フル出場中の櫛引に代わり杉本、最終ラインは左から山中、植田、奈良、松原、アンカーに三竿が入り、インサイドハーフには大島と井手口、前線3枚は左から中島、オナイウ、南野という並びか。
 
 注目は右膝の負傷から復帰した松原とともに初出場を果たせそうな井手口と三竿だ。松原は「クロスや運動量といった自分の特長を出して、しっかりチームに貢献したい」と意気込む。井手口も「これまでの悔しさをぶつけて勝利を掴みたい」と語っている。
 
 一方、グループBで2位につけるサウジアラビアは3位の北朝鮮とは勝点1差であり、是が非でも勝利を得たい状況だ。日本戦には死にもの狂いで臨んでくるはずで、指揮官も「底力があるチーム。日本に勝つことでタイ、北朝鮮と引き分けたことを帳消しにするくらいの気持ちで臨んでくると思う。そのパワーをいなして勝てれば、より我々の自信になる」と語る。
 
 また、18日に最終節が行なわれたグループAでは、1位カタール、2位イランと、最終順位が決まり、日本の決勝トーナメント初戦の相手はイランとなった。その意味で同じ中東の相手としてサウジアラビア戦は格好の準備の場となるはずだ。
 
 手倉森監督も「中東の国はシンプルにゴールに向かって来るチームが多い。オープンになる展開も厭わずに戦ってくる。身体にも来るし、それを日本がどうコントロールできるかを試せる試合になる。オープンになってしまえば、より個の球際の強さが必要になってくる。決勝トーナメントへ向け良い準備をしたい」と説明する。
 
「決勝トーナメントのシミュレーション」(手倉森監督)で日本はどんな戦いを見せるのか。準々決勝への大きな試金石となりそうだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)