「サラリーマンお小遣い調査」に見る理想的な妻・夫の役割とは

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日本では財布の紐を握るのは妻側が多数派

新生銀行の「サラリーマンのお小遣い調査(2015年)」によると、男性会社員のお小遣い平均額は3万7642円と約4万円弱。日本では財布の紐を握るのは妻側が多数派であり、夫が家計を管理しているという家庭は少数派です。「夫が稼ぎ、妻が家計を守る」スタイルで上手く回れば問題ないと思いますし、夫が浪費家または貯蓄下手である場合、「妻が家計を守る」ことが望ましいと思います。

しかし、「妻が財布を握り、家計の見直しも妻が自分で決める」のは、ある意味「独裁」とも表現できます。夫や家族が理解・納得してうまく回っていれば「良い独裁」であり、最高の理想形ですが、上手く回っていない、夫や家族の不満が強い場合などは、検討・見直しの余地がありそうです。


夫の家計に対する意識を高める

家計支出は長期間放置すると、体重や体脂肪のように肥えていきます。定期的な見直しにより適切な水準にリセットする必要がありますが、「お財布を管理する人」と「見直しの気付きを提供する人」は「別の人」である方が、見直しの効果は高くなります。自分の行為に対する評価は甘くなりがちで、自分の価値観は否定しづらいものです。言い換えれば、他人の評価は厳しく、自分では気付けない盲点も指摘してもらうことができます。

妻がしっかりしている家庭であるほど、「夫がお財布を握り、妻が点検する」という運用に切り替える価値は高いと考えられます。稼ぎ手自身である夫が、普段の生活にどの程度お金がかかっているかを把握することで、家計に対する意識も高まり、家計見直しの機会も増えることと思われます。時には意見が激しくぶつかることもあると思いますが、家計を改善するためには必要なステージです。


財布を握る人は内緒の高額出費を控える

また、現在の収入でどの程度、余裕がある(ない)のかを把握できます。自己投資への意識も高まりますし、自己投資に回すことができる余裕の度合いも把握できます。参考までに、家計を上手く回すため、筆者が実践していることを紹介します。

1.お財布を握る人は、内緒の高額出費を控える
「お金」を握る人と「決済権限」を握る人は分けましょう。財布を握る人が、相手に内緒で高額出費を重ねていくと不信感・不満が募ります。夫が「財務大臣」、妻が「総理大臣」とするのも一つの方法です。

2.固定費は「口座振替・カード払い」、食費・日用品等の変動費は「財布払い」
(ほぼ)固定費となる、水道光熱費、保険料、住居費は、稼ぎ手となる口座振替やクレジットカード払い、食費・日用品費などの変動費は財布から払いましょう。


変動費と固定費の見直し

食費・日用品費等の変動費は、1カ月分の金額を1週間ごとに4等分(または5等分)し、使いすぎを防止するのが理想です。変動費の出費が赤字になるようであれば、まずは変動費を見直し、それでも厳しいようであれば、固定費の見直しも必要です。

なお、固定費も毎年1回は見直しを忘れずに。具体的には、住居費(繰上返済、借換え、場合によっては引越し)、保険(過剰な保障の見直し、優先順位の低い保険の見直し、不足する保障の追加)、水道光熱費(節水型水栓、節電型家電・LEDへの買換え、電力小売自由化)などです。

最後に……。消費税アップ、物価上昇など、家計には厳しい状況が続きます。妻が財布を握り、夫は小遣い制の場合、定額制ではなく仕事の昇格・昇給、ダイエット、地元や家族への貢献などの「頑張り」をプラス評価する仕組みを取り入れてみてはいかがでしょうか。夫の頑張りを引き出すことができると思います。


【益山 真一:ファイナンシャルプランナー】


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