チームの盛り上げ役を買って出る三竿。2戦目までは出番がなかっただけに、サウジ戦では出場の可能性が高まる。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 1月16日、グループリーグ第2戦・タイ戦に勝利したU-23日本代表はその夜、ささやかながら南野の誕生日会を開いたという。
 
 そこで場を盛り上げたのが最も下の年代である三竿だ。選手たちが口を揃える。
 
「彼は非常に良い働きをしてくれました。体を張ってくれました(笑)」(南野)
「毎回ああいう時は三竿がやるんですよ。いろんなネタがあって面白いんです」(久保)
「三竿のはいつもどおり。一発芸をその場で考えているんですよ」(岩波)
「やりたがりなので。おかげさまで盛り上がりました」(オナイウ)
 
 誕生日会などがあると必ず一発芸を見せるのが三竿なのだという。南野の誕生日では「リズム系と、あとはジワジワくるようなネタをやりました。ユーチューブとかで仕入れたり、芸人さんや自分の携帯に入っていた動画とかでアレンジしました。昨日やったのはCOWCOWさんのネタです」(三竿)と話す。
 
 自分のなかでは「同じネタを二度はやらないです。そこで笑いを起こすのはちょっと厳しいので」というモットーがあるらしい。
 
「いつもやれよと言われたら、時間をちょっともらって考えています。無茶ぶりはノリで乗り越えます」と語るその世渡り術は「(東京V)ユース時代に培ってきた」のだという。
 
 短期決戦のなかでチームを盛り上げ、雰囲気を作り出す選手は絶対に必要だ。手倉森ジャパンでは三竿がその役を担っている。
 
 もちろん三竿がポテンシャルを発揮するのはピッチ外だけではない。昨季は東京Vで、ユース昇格1年目ながら39試合に出場。ボランチのレギュラーとしてチームを支え、オフには鹿島への移籍を果たした。
 
 CBも務められる大型ボランチとして手倉森監督にも評価される。すでにグループリーグ1位突破を決めている日本は19日の第3戦、サウジアラビア戦ではメンバーを入れ替えることが予想され、三竿が今予選初めてピッチに立つ可能性は高い。
 
「本来は試合に出てヘトヘトになってネタが出来ないくらいになりたい。チャンスをもらえたら頑張りたいです」
 
 ピッチ上でもチームを盛り立てるプレーをぜひ見せてしてほしい。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)