Q:朝起きたときに必ず首や肩が凝っているし、腰もこわばっています。仕事は大半がデスクワークで、仕事中も首や肩が凝るし、腰も重だるい感じがします。運動はほとんどしませんが、そういった習慣が影響しているのでしょうか。(42歳・地方公務員)

 A:朝の起床時の不具合は、おそらく就寝時の寝た姿勢に原因があると思われます。ご質問の方は仰向けに寝て、しかも、ほとんど寝返りを打たないのではないでしょうか。
 人は誰でも、その人の寝方があります。同じ姿勢で身じろぎもしない人もいれば、掛け布団を股に挟んで寝る人もいます。仰向けに寝て朝まで同じ姿勢を保ち、掛け布団が乱れることもない寝方は行儀がいいといえるでしょう。
 しかし、行儀と生理は別です。同じ姿勢のままでいると、血行が阻害されます。首や肩の凝りは、それらの部分の血液の循環が低下するからです。腰のこわばりも同じで、腰に血液が流れないから筋肉がこわばるのです。
 たとえば、手をつねられると痛いでしょう。痛みを感じるのは、一時的に血液が流れないためです。血液循環が滞るということは、そういうことなのです。

●血液を流すことがポイント
 寝方には癖がありますが、ご質問の方は、仰向けに寝続けるのではなく、横向きに寝たりして、就寝中に体を動かす癖をつけましょう。抱き枕を使ったり、背中にクッションを当てたりすると、楽な体勢で横向きに寝ることができます。
 また、就業中の首、肩の凝りや腰の重だるさも、体を動かさないことが原因です。同じ姿勢でパソコンの作業を続けると、首も肩も腰も血液の循環は低下します。
 首や肩の凝り対策としては、パソコンで作業しているとき15分に1回程度は、肩や腕を回して、筋肉をほぐしましょう。そうすることで血液が流れます。
 また、腰に関しては、椅子に座ったままお尻を左右に揺すりましょう。「お尻がムズムズ」といった感じです。この動きによって腰や下肢に血液が流れるので、腰の重だるさや腰痛の予防の一助になります。

菅間裕氏(菅間医院院長)
富山大学医学部卒。東京女子医科大学の外科勤務を経て、マグロ船の船医、離島での地域診療に長年携わった後、菅間医院を開業。地域医療、在宅医療に積極的に取り組み、病気の治療と予防に力を注ぐ。