予選初出場。緊張してもおかしくない状況だったが、U-23日本代表FWオナイウ阿道(千葉)は「硬さはなかった」と積極的にボールに絡み、ピッチ上で躍動した。

 出番が回ってきたのは1-0で迎えた後半開始からだった。最前線に入ると、身体能力の高さを活かしたキープで味方が攻め上がる時間を創出し、攻撃にリズムをもたらす。すると後半4分には右サイドを突破して送ったグラウンダーのクロスの流れから、最後はMF原川力(川崎F)のクロスをMF矢島慎也(岡山)がヘッドで叩き込んでチーム2点目が生まれた。

 矢島の後方からゴール前に走り込んでいたオナイウは、「こっちまでボールが来れば僕は勝てる自信があった」が、投入直後に自身が絡んだ流れからゴールが生まれたことに「チームとして良かった」と振り返った。

 その後も「ボールをキープすることができた」ように、相手の寄せに屈することなく攻撃の基準点となる。そして、後半38分にはMF遠藤航(浦和)の縦パスをワンタッチでさばいて、FW久保裕也(ヤングボーイズ)へスルーパスを通す。この流れから獲得したPKを久保が沈めてチーム4点目が生まれた。

 予選初出場で2得点に絡む活躍に「手応えを感じた部分もあった」と語りつつも、FWである以上、ゴールがなかったことには納得いかない表情も見せた。FW鈴木武蔵(新潟)、久保とFWに得点が生まれたこともあり、「自分も取りたい」とゴールへの強い意欲を示す。

 2連勝でグループリーグ首位通過を決めており、第3戦サウジアラビア戦では初先発の可能性も高い。「まずはチームが勝って、3勝するのが大事。その中で自分が結果を出してチームを勝たせたい」と次戦はゴールという結果を出そうと燃えている。

(取材・文 折戸岳彦)


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