それぞれにドラマがある、美しい宇宙の写真40選

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宇宙からの美しい写真は、いつもわたしたちを惹きつけてやまない。そして、いつ何度見ても飽きない。2015年に撮影された、美しく奥深い「宇宙の姿」をギュッと凝縮した厳選40枚をギャラリーで紹介しよう。ぜひじっくり味わってほしい。

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2/40ニヤッと笑った顔に見える「チェシャ猫銀河群」 | 左の「眼」には、超大質量ブラックホールが含まれている。PHOTOGRAPH COURTESY OF X-RAY: NASA/CXC/UA/J.IRWIN ET AL; OPTICAL: NASA/STSCI

3/40RCW34 | この星雲の最も明るく輝く領域内では、新しく生まれた星に著しく加熱されたガスが周囲の冷たいガスを通って膨張する。そして加熱された水素が星雲の境界に達すると、まるでコルクが抜かれたシャンパンボトルの中身のように、真空のなかに向かってはじける。これは「シャンパン・フロー」として知られる。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESO

4/40冥王星 | ニューホライズンズからの新しい写真は、表面の質感や組成の違いを分かりやすく示すため、画質を高めた処理がなされている。PHOTOGRAPH COURTESY OF NASA/JHUAPL/SWRI

5/40いて座の座位にある干潟星雲 | 名前は平穏に聞こえるかもしれないが、星雲の中心は高温星や嵐のようなガス、アクティヴな星形成による極値風で、実際は真逆である。中央の暗い雲に埋もれても際立って光っている星がハーシェル36で、周囲の星雲の形にも影響を与えている。PHOTOGRAPH COURTESY OF  NASA, ESA, J. TRAUGER (JET PROPULSON LABORATORY)

6/40NGC4639 | 7,000万光年離れた乙女座の座位にあり、乙女座銀河団を構成する約1,500ある銀河のひとつ。渦巻き状銀河として知られる美しい例である。この画像は銀河の中心部をはっきりと捉え、アクティヴな星生成が起こっている明るい領域がその周りを取り巻いている。小さな宝石のような1つひとつの星は、実際は数百光年彼方のもので、何百何千という新星も含まれている。またNGC4639には、中心に巨大ブラックホールがあるという秘密もある。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESA/HUBBLE & NASA

7/40火星 | NASA火星探査機(Mars Reconnaissance Orbiter; MRO)の新たな調査結果により、現に火星において液体の水が断続的に流れている(詳細別記事)強力な証拠が示された。MROの画像分光計を使って、火星の含水鉱物の表面に水が流れた筋のような痕跡が発見されている。PHOTOGRAPH COURTESY OF NASA/JPL-CALTECH/UNIV. OF ARIZONA

8/40メシエ17/オメガ星雲 | チリのESOラ・シヤ天文台 のMPG/ESO2.2m望遠鏡の広視野撮像装置によって撮影された画像。星雲全体を最もシャープにした画像のひとつで、星雲全体だけでなく、ガスやほこり、生まれたばかりの星といった細部までよくとらえている。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESO

9/40ツインジェット星雲 | 美しく彩られた「翼」をもつ惑星状星雲。古い星が一生の最終段階で発生するガスによって外層はなくなり、中核に残った星がむきだしになりガスを照らして輝いている。これは双極星雲で、2つの星を含んでいる連星系だ。天文学者は、これが特徴的な「ウイング形状」の理由だと考えている。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESA/HUBBLE & NASA, ACKNOWLEDGEMENT: JUDY SCHMIDT

10/40網状星雲 | NASAのハッブル宇宙望遠鏡は、約8,000年前に爆発した大質量星の残骸の様子を明らかにした。これが最も有名な超新星の残骸のひとつで、その繊細なドレープフィラメント構造からその名が由来する。星雲全体は地球から見える満月の直径6倍の大きさで110光年彼方にあり、約2,100光年離れたはくちょう座に位置する。PHOTOGRAPH COURTESY OF NASA/ESA/HUBBLE HERITAGE TEAMs

11/40銀河団MS 0735.6+7421 | 観測史上最も大きな爆発のひとつによってできたもので、チャンドラX線観測衛星によってその中に空洞が確認された。この空洞は中心にある巨大ブラックホールによって形成されたものだ。超大型電波干渉計によって検知された電波(ピンク色)により、巨大なジェットを噴出していることがわかる。PHOTOGRAPH COURTESY OF X-RAY: NASA/CXC/UNIV. OF WATERLOO/A.VANTYGHEM ET AL; OPTICAL: NASA/STSCI; RADIO: NRAO/VLA

12/40えび星雲 | 「宇宙リサイクル」が観察される星雲のひとつ。宇宙リサイクルとは、数百万年にわたって、古い星が消失しては新しい星を形成する超新星爆発を繰り返して、次々と星が形成され続けることをいう。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESO

13/40メシエ63 | NASA/ESAハッブル宇宙望遠鏡からの画像で見られるこの螺旋状は、ひまわりの中央のパターンを思わせる。ニックネームである「ひまわり銀河」は、偶然の一致ではない。メシエ63のような銀河やひまわり、水が渦を巻く現象などは、自然が明らかに螺旋を好む例示だ。形成されたばかりの青白い巨星や銀河団によって、このように螺旋状に明るく輝いている。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESA/HUBBLE & NASA

14/40DI Cha | 連星2組を含む4重星系だが、この写真では輝く2つの星のみが見えている。これはカメレオン座 I 暗黒星雲の一部で、カメレオン座暗黒星雲群として知られる大規模な星成形領域のひとつだ。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESA/HUBBLE & NASA, ACKNOWLEDGEMENT: JUDY SCHMIDT

15/40MGC6818/Little Gem Nebula | 6,000光年離れた射手座の位置にある、カラフルな泡のような惑星状星雲。星雲の豊かな輝きは、半光年彼方だがそれでも明るく華やかに輝いている。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESA/HUBBLE & NASA, ACKNOWLEDGEMENT: JUDY SCHMIDT

16/40VFTS352 | この画像は、恒星同士の表面が接触して高温かつ大きな接触連星VFTS352の位置を示している(中央赤色部分)。この連星は、地球から約16万光年離れた大マゼラン雲に存在する。融合してひとつの巨星を形成するか、またはバイナリーブラックホールを形成するか、といった劇的な終わりに向かっている。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESO/M.-R. CIONI/VISTA MAGELLANIC CLOUD SURVEY. ACKNOWLEDGMENT: CAMBRIDGE ASTRONOMICAL SURVEY UNIT

17/40火星のニリ・フォッサ地区 | 惑星のなかで最大の炭酸塩鉱物埋蔵量がある。科学者はこの地点を分析し、惑星の大気中に現在の2倍の炭素があったことを突き止めた。PHOTOGRAPH COURTESY OF NASA/JPL-CALTECH/JHUAPL/UNIV. OF ARIZONA

18/40かに星雲 | 超新星爆発した際の残骸だが、依然およそ毎秒1,500kmで広がっている。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESO / MANU MEJIAS

19/40土星の月、エンケラドス | 18年目となる探査機カッシーニから届いた、エンケラドスに最も近くまで接近飛行(フライバイ)して撮影した画像。生の画像は2015年10月14日に撮影され、2015年10月15日に地球に送られた。PHOTOGRAPH COURTESY OF NASA/JPL-CALTECH/SPACE SCIENCE INSTITUTE

20/40ウォルフ・ライエ星と星雲M1-67 | ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、地球から15,000光年彼方にあるHen2-427(WR124)と星雲M1-67の華やかな画像は、まるで宇宙のカップルのようだ。明るく中心に輝いているのがHen2-427(高温と爆発で知られるウォルフ・ライエ星)であり、周囲の鮮やかなガスは星雲M1-67である。ようやく1万歳を迎え完璧なペアとなり、見事な光景を描き出している。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESA/HUBBLE & NASA, ACKNOWLEDGEMENT: JUDY SCHMIDT

21/40オリオン座分子雲 | 天の川にあるオリオン座B分子雲複合体の中に起こった乱流をハッブル宇宙望遠鏡がとらえた。画像を横切る2つの光り輝く光線は、若い星から吹き出したガスである。それが周囲に広がるガスやダストと接触・衝突すると、ハービッグ・ハロー天体と呼ばれる結び目の塊のようになる。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESA/HUBBLE & NASA

22/40彗星67P/チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星 | 太陽に最も近づく近日点に到達し、ガスや塵を放出している画像。彗星が太陽に近づくと、氷で覆われた表面がガスに変わり始め、写真のようにしっぽのように噴き出す。科学者はこの彗星を1年近く追い続け、ようやくその休眠期から活性期までを観察できるようになった。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESA/ROSETTA/MPS

23/40冥王星 | 主成分分析と呼ばれる解析技術を使い、冥王星をカラーの虹色に合成した画像。冥王星に多くの固有の領域があることがわかる。PHOTOGRAPH COURTESY OF NASA/JHUAPL/SWRI

24/40NGC5813 | 中心に超大質量ブラックホールをもつ銀河群であるNGC5813の合成写真。ブラックホールは過去50万年にわたって複数の爆発を繰り返してきている。PHOTOGRAPH COURTESY OF X-RAY: NASA/CXC/SAO/S.RANDALL ET AL., OPTICAL: SDSS

25/40NGC2174/モンキーヘッド星雲 | 「モンキーヘッド」というニックネームの由来は、「サルの顔」に似ているとされる特定の雲がある(可視光の場合)。この赤外線画像では残念ながらサルの顔は見えないのだが、次の千年の間に誕生する新しい星のクラスターが確認できる。赤い光は、温かい塵に包囲された新生の星を示す。肉眼では見えず、赤外線を通してのみ見ることができる。PHOTOGRAPH COURTESY OF NASA/JPL-CALTECH

26/40ケレス | 小惑星帯で最も大きなケレスには、130以上の輝くクレーターがある。ケレスのオッカトルクレーターをカラー合成写真で見ると、上記写真のように表面の違いが強調される。これらの輝点が硫酸塩などの塩と一致し、主に小惑星衝突によってできたと示唆されている。PHOTOGRAPH COURTESY OF NASA/JPL-CALTECH/UCLA/MPS/DLR/IDA

27/40Liller1 | 星が非常に密集した球状星団。天文学者が星が衝突する可能性があると考える銀河系の中でも数少ない場所のひとつ。PHOTOGRAPH COURTESY OFGEMINI

28/40冥王星 | ニューホライズンズがとらえた冥王星が美しい青色であることを初めてわたしたちに届けてくれた画像。青く輝くのは、太陽によって窒素とメタンの化学反応が起こり、それが表面に向かって沈殿する際に細かなすす状粒子(あるいはソリンという共重合分子)となるためだ。PHOTOGRAPH COURTESY OF NASA/JHUAPL/SWRI

29/40ハービッグ・ハロー24 | 生まれたばかりの星の領域からガス噴出する様子を驚くほど詳細に捉えた写真。ハービッグ・ハロー24複合体には、新星のクラスターからの6つものガス噴出がある。PHOTOGRAPH COURTESY OF GEMINI OBSERVATORY/AURA/B. REIPURTH, C. ASPIN, T. RECTOR

30/40PK 329-02.2/メンツェル2/Mz2 | 太陽周辺の星が寿命に達したときに形成される惑星状星雲。通常は左右対称にはならないが、メンツェル2にはその中央に2つの星があり、完璧に整った青い星雲が見られる。星雲は数万年の間このままだが、最終的には消えて白色矮星になる。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESA/HUBBLE & NASA, ACKNOWLEDGEMENT: SERGE MEUNIERESA/HUBBLE & NASA, ACKNOWLEDGEMENT: SERGE MEUNIER

31/40ディオネ | 土星の氷に覆われた月、ディオネのアップ画像。カッシーニが上空295マイルを通過しながら、これまでにない高解像度でとらえたものだ。暗いグレー色の背景は、後ろに迫っている土星であり、その輪が見える。PHOTOGRAPH COURTESY OF NASA/JPL-CALTECH/SPACE SCIENCE INSTITUTE

32/40ハッブル宇宙望遠鏡による大規模調査では、相対論的な爆発を伴った融合と超大質量ブラックホールとの関連性を科学者チームが確認した。このような噴出を起こす銀河のほぼすべてが、他の銀河と融合した形跡があるか、最近融合したかのどちらかであるようだ。この結果はブラックホール融合によって起こるという説に説得力を与える。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESA/HUBBLE, L. CALÇADA (ESO)

33/40NASAのスピッツァー宇宙望遠鏡がとらえた、高速で移動するへび使い座ゼータ星から流れる恒星風 | くもの糸のように見える弧状衝撃波をつくり出している。赤外線撮影でのみ確認できる。PHOTOGRAPH COURTESY OF NASA/JPL-CALTECH

34/40土星の衛星テティス | 氷に覆われた衛星テティスに赤い筋があることをカッシーニがとらえた。土星の衛星に関していえば、やや珍しい色だ。写真ではたった数マイルの幅の筋だが、長さは数百マイルになる。科学者によると、氷が科学的不純物と接触したか、テティス内部からのガス放出の結果の可能性があるという。PHOTOGRAPH COURTESY OF NASA/JPL-CALTECH/SPACE SCIENCE INSTITUTE

35/40NGC6503 | おとめ座超銀河団のなかにある巨大な宇宙の領域ローカル・ボイドの端にある渦巻銀河。一見空洞に見える空間部分も1.5億光年彼方のものである。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESO/DIGITIZED SKY SURVEY 2

36/40冥王星 | 2015年7月14日にニューホライズンズが接近して撮影された最も高解像度の写真をいくつか合成した、フルカラーのアップ画像。画像は準惑星の表面の一角で、さまざまなクレーターのある山地や氷河の地形をとらえている。PHOTOGRAPH COURTESY OF NASA/JHUAPL/SWRI

37/402015年6月25日に撮影されたM7.9クラスの太陽フレア | フレアからの有害な放射線が地球上の大気を通過することはないが、フレア自体はGPSや通信信号が飛び交う層の大気に影響を与える。PHOTOGRAPH COURTESY OF NASA/SDO

38/40南ふくろう星雲 | チリ北部の超大型望遠鏡によって撮影された画像。この惑星状星雲は非常に一般的な現象で、寿命を迎えた星から噴出・膨張するガスによって形成される。わずか数万年と寿命は短く、最終的に星の輝きが弱まって消えていく。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESO

39/40火星探査車キュリオシティ | バックスキンと呼ばれる岩のターゲットの上でサンプル掘削している画像。ロボットアームに取り付けられたカメラでローアングルから自撮り撮影した。撮影された2015年8月5日は、キュリオシティにとって火星での1,065日目にあたる。PHOTOGRAPH COURTESY OF NASA/JPL-CALTECH/MSSS

40/40NGC1783 | ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた、大マゼラン雲のなかでも最大級のひとつである球状星団。球状星団とは星が自身の重力により、球形に密集して集まった天体である。天文学者はそれぞれの星の色と明るさを測定し、星団の年齢を予測する。NGC1783は15億歳でかなり若いが、すでに2つの異なる星形成周期を経ている。PHOTOGRAPH COURTESY OF ESA/HUBBLE & NASA, ACKNOWLEDGEMENT: JUDY SCHMIDT

現在公開中の『スターウォーズ/フォースの覚醒』を繰り返し何度観ても、宇宙探検に対する気持ちが抑えられないあなたのために、宇宙へのイマジネーションを刺激する宇宙の写真たちを用意した。

ニヤッと笑う紫色の「チェシャ猫銀河群(リンク先詳細記事)」(ギャラリー#2)から、NASA探査機キュリオシティのセルフィー写真(ギャラリー#39)まで、『WIRED』US版が掲載した2015年ベストフォト40枚だ。

宇宙にとって重大な年となった2015年は、アメリカ航空宇宙局(NASA)が「宇宙管制50周年」を迎えた記念の年でもある。宇宙飛行士スコット・ケリーは国際宇宙ステーション(ISS)での1年に及ぶミッションを開始。また、火星に水が存在する(リンク先詳細記事)ことが確認され、ニュー・ホライズンズが冥王星などへ接近飛行(フライバイ)(リンク先詳細記事)といった出来事もあった。

宇宙を撮影した写真は、ただ単に美しいというだけではない。

宇宙の終わりのない「謎」を追求し解明するという、人間の「永遠なる探究心」がそこには存在する。それぞれの宇宙写真には素晴らしい魅力があるが、何か答えを見つけるとそこからまた多くの疑問を投げかける。

(上記ギャラリーにも登場する)これまで活躍してきたハッブル宇宙望遠鏡は、あと2年でその任務を終え、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡に道を譲る計画が予定されている。

地球から眺める宇宙はすでにかなりのスペクタクルな光景ではあるが、さらにそれ以上になるのが待ち遠しい限りだ。

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