[1.16 リオデジャネイロ五輪アジア最終予選GL第2節 U-23タイ 0-4 U-23日本 グランド・ハマド・スタジアム]

 采配がズバリ的中した。13日に行われた初戦の北朝鮮戦では苦しみながらも1-0の完封勝利を収め、白星発進に成功した。勝利すれば決勝トーナメント進出が決まるタイ戦で、手倉森誠監督は初戦から6選手を入れ替えて試合に臨んだ。

 北朝鮮戦を勝利しているだけに、メンバーの変更は最小限にとどめるように思われる。しかし、綿密なスカウティングの結果、指揮官は6選手の入れ替えを決断していた。

「偵察したところ、タイのメディアの情報をとったときに相手がメンバーを変えないと。(初戦のサウジアラビア戦で)すごい消耗していたから、ウチは思い切って変えてもいける」

 前半27分にFW鈴木武蔵(新潟)のゴールで先制すると、後半からは「武蔵は1点取ったことでお役御免」と鈴木に代えてFWオナイウ阿道(千葉)を投入。すると後半4分には右サイドでボールをキープしたオナイウのグランダーのクロスの流れから、初先発のMF原川力(川崎F)のクロスをこれまた初先発のMF矢島慎也(岡山)がヘッドで叩き込んでリードを広げる。

 さらに後半26分に、「点を取る時間を十分に与える話をしていた」FW久保裕也(ヤングボーイズ)をピッチに送り込むと、その久保が同30分と同39分にネットを揺らした。DF奈良竜樹(川崎F)とDF亀川諒史(福岡)を先発起用した守備陣も、亀川がPKを献上する場面があったものの無失点に抑えて4-0の完封勝利を収めた。

 指揮官は「総合力を示せて良かった。90分間トータルに見れば、こうなればいいという通りになってくれた。前回苦しんだ分、こういう褒美がくるのかなと思います」と満面の笑みを浮かべた。

 決勝トーナメント進出を決めたことで第3戦サウジアラビア戦は余裕を持って迎えられる(取材後、GL首位通過が確定)。「決勝トーナメントを3つ戦うつもりでコンディションを整えさせるためにも、ぜひ多くの選手を3戦目に使っておきたいなと思います」と次戦もメンバーを入れ替えて臨む。

(取材・文 折戸岳彦)


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